飲み会、忘年会と言えばぐるなび
飲み屋の予約と言えば必ずと言っていいほどぐるなびのお世話になっていましたが、コロナによる飲食業界不況もあって、利用者もさぞ減少していることでしょう。
ぐるなびの2021年4-9月の実績は22億円の赤字。2020年の54億円の赤字から多少は持ち直したものの依然として厳しい状況は変わらず。
コロナだけではない事情も
絶対王者とも言えるぐるなびの不振。コロナだから・・・では片付けられない事情もあるようで、Google MapsやSNS、他の競合予約サイトの台東などなど、つまる所、ライバルが多く存在していることも挙げられます。
最大のライバルとも言える食べログはと言えば、2022年3月期の利益見通しは146億円と黒字と大きく水を開けられているという状況です。
1996年のサービス開始以来、先行者利益を地で行くぐるなびでしたが、コロナ直前から、これらのライバルに押される状態が続き、必ずしも優位性は継続しないものなんだと実感しました。
加盟店はキープしているものの実態は・・・。
ぐるなびの収益の柱と言えば、有料加盟店からの上がり。6月末時点では5万4千店であったのが、9月には6万1千店と増加。飯の種はしっかりとキープしているようにも見えますが、この数字が素直に喜べない数字だとか。
この増加分は、7月に事業承継した楽天デリバリーの利用店9000店のものであり、飲食店が手を挙げて自らぐるなびの有料加盟店に登録したものではありません。
一方のライバル、食べログの9月時点の有料登録店舗数は5万8千店で、ぐるなびの6月時点の数字をはるかにしのぐ店舗数となっています。
てなわけで、これまでの予約ビジネスから、飲食店の経営支援へシフトへ力を入れはじめています。
さすがぐるなび。支援の内容が豊富すぎる
まずは、食材の仕入れ支援。食材を一括購入して加盟店に販売するというもの。大量購入で安価で仕入れることができ、中小飲食店には大変助かります。
他にも、レジ周りサービスとして、クラウド型のPOSサービスや決済サービス、ぐるなびpayなるものも提供しています。
昨今のデリバリーの普及を受け、楽天デリバリーも買収し、配達分野でもサービスを提供。
これらをまとめて提供することで、飲食店の経営をサポート。加盟店の数は減少傾向なものの、1店当たりからの売上を高めることで、収益の改善化を図っています。
とは言え、この分野でもライバルはゴロゴロ
飲食店の予約サービスでは老舗だったぐるなびですが、決済サービス、デリバリー関連では新規参入者とも言え、先を行く、paypay、リクルート、ウーバーイーツ、出前館など競合ひしくめく市場。
PayPayも飲食店の経営支援にも乗り出しはじめましたし、こっち方面でも苦戦を強いられることでしょう。
今年は忘年会はできるかな
2020年はコロナの影響で忘年会はお流れとなりましたが、2021年11月現在、コロナも落ち着きを見せ、街にはやや人手が増えた感じがします。
この状況が続けば1年ぶりの忘年会開催もありえるかもしれません。
となると、再び飲食店業界及び関連業界も一気に盛り上がりを見せるのではないでしょうか。
ひさびさにぐるなびアプリを開く人が増えることを切に願います・・・