従来の仕組みは
端末代と通信代をガッチャンコして請求されている携帯電話料金。これが消費者にとってはよろしくないということで、端末代と通信代の完全分離が2019年の国会に提出され、恐らく2020年以降から施行されると思います。
例えば、iPhone Xsを例に説明すると、サイトで購入した場合、24ヶ月払いの実際の端末代は5000円。けど、実際は通信代の利益を2500円が端末代に充当され、表向きの端末代は2500円となります。
消費者にとっては大変ありがたいサービスに映りますが、このサービス、契約者全体で負担しているよなんです。
販売奨励金のマジック
そもそも通信会社、ドコモ、au、ソフトバンクなどはからは販売奨励金なるものが支給されています。
クルマや家電、酒類などなど、この手のリベートは広く商慣習としてあるので驚きはしませんが、この販売奨励金は、利用者が支払う携帯代から広く回収されているわけです。。通信料から得られる利益の一部を販売奨励金に使うわけですから、当然と言えば当然の話ですが・・・。
ってことを考えると、僕が日々通信会社に支払っている通信代の一部もまた販売奨励金として使われている可能性があります。
既に端末代は支払い終えているのに、誰かの端末代の割引に使われている・・・・ということであれば、これは不公平に感じてしまいます。
iPhoneはセット販売で優遇
この販売奨励金をフル活用しているのがiPhone。2008年ソフトバンクがiPhoneを売り出すことが決まりに大いに話題となりました。
この裏には、Appleからの販売奨励金の積み増し依頼があったとか。あまりにも強気の要求ではありましたが、ソフトバンクはその契約をのみ、見事大ヒットに繋がったわけです。
その後は、みなさんがご存知の通り、au、ドコモと後に続くわけです。
ところが、端末代と通信代の完全分離で状況が一変。
割引の魔法の杖が使えなくなるため、月々の支払額がアップすること間違いなし。先に挙げた例に取れば、それまで月々2500円の支払いが倍の5000円になるということも考えられます。
完全分離で得する人
通信会社にとってはかなり痛手になりますが、中古市場は活性化されるのはないでしょうか。
安く端末を調達して、通信会社とは通信の部分だけで契約すればいいのですから。
そうなってくると個人間売買のメルカリやら、ヤフオクも盛り上がってくるでしょうね。
もしくは大手通信会社自らが中古ショップを運営することも考えられますね。まるで自動車業界のメーカー直営の中古店みたいなカタチで。
とにかく、2019年春に発表するドコモ料金体系がどうなるのか、今から興味津津です。