量子コンピューターとは
処理スピードにおいてはスーパーコンピューターをも凌駕すると言われている量子コンピューター
スーパーコンピューターが何日もかかる作業を数分いや数秒でこなしてしまうような魔法のようなコンピューター
で、量子コンピューター業界では、スーパーコンピューター超えのことを量子超越という言うみたいですが、この実験にGoogleが成功したということで話題を呼んでいます。
Googleやりました
量子コンピューターはとにかく扱いが難しいと言われ、絶対零度に近い低音環境が必要。息も白くなるようなとても半袖短パン姿では向き合えない代物
加えて、0の時も、1の時もあるという不思議な性質を持つと言われています。
そんなクセ強めのコンピューターを、Googleは2006年から開発に着手。
んで、この度プロセッサーに搭載した53個の量子ビットを使って規則性がない乱数100万回発生させる処理を短時間にこなすことに成功
これをもって量子超越を達成したと発表。
大きな話題を呼びました。
方式は大きく分けて2つ
量子コンピューターの開発では、米国が圧倒的。
量子コンピューターの方式には大きく2つあり、一つがゲート式。Googleもこちらの方式で、他にIBM、マイクロソフト、インテルなどもこちらの方式。
どちらかと言えばメジャーな方式。ビデオで言えばVHSといったところでしょうか
一方、マイノリティ側はカナダのDウェーブ。こちらは実用化されており、一歩リードといった感じ。
とは言え、開発が難しいのか、技術的壁が高いのかこちらのアニーリング式を選択しているのはDウェーブだけというの不思議です。
IBMも黙っちゃいない
同じゲート式で先を越されてしまった感じのIBM
スーパーコンピューター時代の盟主だけあって、このGoogleの発表を快く思ってません。
んで、この発表に対して、Googleが量子超越と宣うものはスーパーコンピューターで3日もあればできる話であって、それを量子超越と言うのはおかしいと
スーパーコンピューターではもっと日数がかかる作業をさせてこそ量子超越と言いなさいと
過去の苦い経験からなんですよ
事の真相を知らずに表面的に見ちゃうと、IBMのやっかみとも見えますが、実はそんな浅はかなものではなく、もっと深い理由があるのです。
というのも、まだまだ実験段階なのに実用化を匂わすと期待値が高まるという懸念
過去にAI開発でもてはやされたものの、その後結果を出せずに消えていった苦い過去をしているからなんですね。
これが量子コンピューターでも起きると、この開発に参加してくれるであろう企業が先細りしてしまう。同じ轍を踏まないためにもIBMとしては慎重に事を進めたいようです。
IBMって大人だなと思った次第です。