鬼のような暑さに閉口
パソコンを使っているととてつもなく熱くなることってありますよね。通気口のあたりから熱風が出てあまりに熱さに驚くことも。
その温度はひどい時には70度近くにもなるというのですから凶器としか言いようがありません。
特にパソコンにとって難易度の高い作業をさせると発熱量が上がります。フォトショップでゴリゴリの画像加工をした時には、けたたましい音と共に通気口から出る熱風も多め。
個人のパソコンならまだしも、もっと複雑な処理を行うサーバー、しかも複数台設置されているようなサーバーセンターともなれば、なおのこと。
ので、サーバーセンターの肝はハードのスペックも大事でしょうか、いかに効率よく冷やして上げるかが肝となってきます。
エアコン代は利用料に直結
サーバーセンターの電気代と言えば、機器類はもちろんのこと空調や照明などですが、特に空調費を下げることに各社苦心しています。
空調費が下がれば電気代も減り、結果的にサーバーをレンタルするような企業に安くサービスを提供できるから。
最近では、管理のしやすさ、セキュリティ面の強化、人件費の削減などでサーバーセンターの大規模化が進められており、コスト削減をなされてはいますが、規模が大きいだけに、空調費もバカにならない。
そこで建物自体から空調にすぐれた構造を採用する動きが起きています。
外気を取り込むという発想
NTTデータ運営する三鷹データセンターでは、外気を取り込んでサーバーを冷却するというもの。
建物自体に外気が通る吸気の道とサーバーから出る熱風が通る排気の道を作り、効率よくサーバーをサーバーを冷却するというもの。
今までは、外気を取り込むというのは業界内では危険とされていたとか。温度や湿度が不安定で、しかもチリやホコリなどの侵入もあり、サーバーの故障につながってしまうので。
ところが近年のサーバーは、防塵性や耐湿性に優れていることもあり、この仕組みでも対応できるようになりました。
寒い地域に設置するというのも手
自然を利用するという点では、GMOインターネットのように北欧にデータセンターを設置しているケースも。
寒さを逆手に取ってサーバーセンターの冷却に利用するというのはとっても理にかなっています。
地方創生にはいいかも
GMOインターネットの事例のように寒冷地にサーバーセンター置くことは、地方の雇用にも貢献すると思いますね。
過疎化が進み、働き口も少ない。観光資源にも乏しいなということであれば、サーバーセンターを誘致するというのも一つの解決策になるのではと思いました。