格安スマホは淘汰の時代だけど
大手携帯会社の寡占状態はよろしくないということで、0円販売などを規制したり、2年縛りの見直しを迫ったりと、あの手この手で料金値下げに頑張ってくれている政府。
その援護射撃とも言える格安スマホも頑張ってくれていたのですが、期待通りの結果を残せずシェアは横ばい。加えて、異業種からの参入もあり、格安スマホの世界はほぼほぼ過当競争に陥り、淘汰が進んでいます。
さらに大手携帯会社も、この格安スマホに参戦したことで、競争は激化。後ろ盾のいない独立系格安スマホは苦戦を強いられているといった状況です。
Yモバイル絶好調
大手携帯会社傘下の格安スマホで絶好調なのが、ソフトバンク系のYモバイル。とにかく宣伝を打ちまくり目にしない日はない位。加入者数は200万人を越えているというのですから、孝行息子と言ってもいいでしょう。
んで、さらにソフトバンクが格安スマホでさらにシェアアップを目指して、何とLINEモバイルと提携しました。
LINEモバイルとソフトバンク提携
月額500円という破格のお値段で導入当初大きな話題を呼んだLINEモバイル。2016年秋にスタートし、市場シェアは1-2%と微妙な感じに収まっています。LINEアプリが国内7000万人利用を考えると、ちょっとお寒い感じはします。
とは言うものの、今回のソフトバンクとの提携は業績が悪いからというもんではなく、より加入者増、事業拡大を狙ったものであり、お互いにとってウィンウインの提携みたいです。
で、ソフトバンクの狙いは、格安スマホ市場でのシェア拡大はありますが、もっと重要な狙いが。それがドコモの伸長阻止なんです。
ドコモ一強
そもそもLINEモバイルが使用している回線はドコモ。他の格安スマホ会社もドコモの回線を使用しています。
ドコモは関連会社のNTTコムが格安SIMのサービスを展開していますが、特に自社で力を入れている様子は感じられません。
というのも、回線使用料で十分採算が取れているからでしょう。
それにまったをかけたのがソフトバンク。ドコモ回線を使うドコモ陣営の切り崩しを図ったと思われます。
回線シェアでは、ドコモが50%以上のシェアの力を持ちほぼ一強状態。対してソフトバンクが約25%弱といったところです。
頑張れソフトバンク
将来的にソフトバンクの回線利用会社が増えれば、ドコモ回線利用料金を見直さざるをえない。となると、本当の意味での競争が生まれ、料金も今に比べお安くなる可能性も。
その内、ドコモブランドの格安スマホも登場するかも。虎のしっぽを踏んじゃったにならなければいいですが・・・