証券取引所もクラウド化。自社持ちはなくなるかも

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AWSの快進撃。サーバー室はなくなるかも

自社でサーバーを構築して、イントラネットやサイト運営を行う。サーバーだけの専用の部屋を用意して、空調システムも万全。とは言え、保守費用やら維持管理費はばかにならない。

こんな悩みを一気に解決してくれたのが、アマゾンの提供するAWS。安価な価格で巨大なサーバー部屋を用意する必要もない。

一般企業はもちろん、銀行などの金融系もAWSなどのクラウド化に切り替える企業が続出しました。

で、この動きが証券取引所にも広がりを見せているというのが今回のお話です。

絶対王者。ブルームバーグ

証券取引所は、金融商品の売買を生業としてかみていませんでしたが、実はデータの分析・提供も行っているとのこと。

で、その分析用ツールで絶対的地位に君臨しているのがブルームバーグと言われています。

あまりの強さっぷりは競合他社が入るスキは殆どなく、40年以上も王者として君臨しています。

その地位を揺るがすかもしれないと期待されているのが、クラウドサービスを提供する米IT大手。

2022年12月にロンドン証券取引所と提供を発表したMSは、今後台風の目になるかもしれないと注目されています。

用意周到のMSの戦略

ブルームバーグが長きにわたり使用され続けているのには、チャット機能が優れている点にあると中の人は評価しています。

で、MSとロンドン証券取引所は、分析ツールとTeamsを融合したシステムを開発する模様。加えて、この分析データは、エクセルで簡単に加工・編集されるもので、金融機関などは、このデータを元に、これまでよりも簡単に顧客向け資料を作成できるようになるとか。

しっかりと自社製品Officeとの連携を視野に入れている点は、さすがMSと言ってもいいでしょう。

IT大手に乗っ取られるかも

MSの他にも、グーグルがシカゴマーカンタイル取引所と提携、AWSがナスダックと提携し、クラウド化への移行が進められているます。

このようにIT大手による証券取引所との連携が深まる中で、乗っ取りのリスクもある警告を鳴らす人もいるようです。

取引所の株の売買もほぼほぼ自動化が進み、人の手を介することも少ないため、先の分析データの提供が中心になってくるのではと言われています。

となると、クラウド化の方が有利とも言われ、これまでブルームバーグという壁に阻まれ、中々、金融市場に入り込めなかったIT大手が新たに金融という情報を手に入れることで、自社で取引所を運営する日も将来的に考えられます。

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