ヤマト撤退で好機到来。中小物流会社

宅配物流業界

当日配送縮小でどうなるAmazon

ヤマトが、ドライバーの負荷を軽減すべくAmazonの当日配送を縮小すると発表しました。Amazonも「それじゃ、仕方ないよね」とばかりにサービスの見直しをするかと思いきや、逆にさらに力を入れていく動きを見せています。

それを支えていくのが、中小の物流会社。どの会社も、元々Amazonとの取引もあり、それなりに実績を重ねてきた優良物流会社にも見えます。

その中で注目したいのが丸和運輸。現在、物流会社の抱える数々の問題にきちんと取り組んでいる印象を受けました。

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どん底からの復活。丸和運輸

この会社の創業がまさにドラマチック。そもそもは青果店でしたが、訳あって店を畳むこととなり、唯一残った資産とも呼べるトラック1台で運送業をスタート。それから優れた営業力を武器に、今では東証一部上場を果たすほどに成長。Amazon向け事業を拡大し、第二の創業を狙っているともとれます。

実績は申し分なし

マツモトキヨシの物流を全て担い実績も申し分なし。さらに食品スーパーの物流にも手を広げ、こちらも業績好調。

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Amazon対策

そしてAmazonの当日配送も周到な準備をしているのが特徴。とにかく物流の多いAmazonですからマンパワーが必要。ということで、個人事業主をネットワーク化して委託。

人が集まりやすくすべく、支払いは20日後。運転資金がカツカツな個人事業主にとってはありがたい仕組みと言えます。

さらに資金繰りを支援してくれたり、車両や燃料の共同購入、スマホの通信サービスなど至れり尽くせり。

と、ここまで委託先向けの手厚い支援制度ですが、自社のスタッフにも、長時間労働を避けるべく2便制として、当日配送の仕組みも検討中だとか。

イケイケドンドンではなく、スタフの労働環境にも配慮しながら、Amazonの当日配送をこなす、この姿勢には好感が持てます。

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個人事業主争奪戦?

丸和運輸も結局の所、業務委託をしていかないと仕事が回りません。これは大手のヤマトもしかり、Amazonの当日配送を担う物流会社にも言えることです。

で、突き詰めると個人事業主を束ねる元締めの覇権争いになってくる。そう物流に詳しいコンサルタントは分析しています。

確かに、数を確保できれば仕事はスムーズに周ります。となると好条件をいかに揃えていくかが肝になってくるわけです。

費用もかさむでしょうし、かといってAmazonの取引条件は非常に厳しい。

ある個人事業主が委託を依頼され、あまりの金額の安さに断ったという話が耳から離れません・・・

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