富山の薬屋と言えば
会社には必ずと言っていいほどの薬箱。定期的に薬屋さんがやってきては、補充をしては使用した分だけを支払うという仕組み。その最大手ともいえる広貫堂が、大胆な改革を行い、復活を果たしました。
製薬業界も結構厳しい
そもそも薬屋で成功しているのは、新薬の開発体力がある大手や、後発薬を開発できる中堅企業位で、ドラッグストアに薬を卸すような中堅の市販薬メーカーは、かな厳しい様子。据え置き薬と言えば、もっと厳しいのは言うまでもない状況な訳です。
事業の入れ替えは大胆に。
当然なことながら、赤字が膨らみ、これはまずいということで、ドラッグストアのPB商品の製造に舵を切ることとしましたが、社内からの反発が強く、「敵に塩を送るつもりかっ!」と怒鳴られる始末。
普通なら、ここで諦めてしまうところ、現社長は、その反対を押しきって、粛々とPB事業を進め、社内の同意を得られることに成功。結果を出して、同意に持っていく執念が実ったのでしょう。
さらにエンジンを加速
で、極めつけは新工場の設立。PB事業に加え、大手医薬品メーカーの製造受託にも力を入れはじめ、黒字化を達成したとのこと。
加えて、工場建設で増資を行ったことで、株主構成が、銀行や取引先が大多数を占め、据え置き薬推進者達の発言力を弱まらせることに成功。OEM事業推進派が中心の経営層に様変わりしたみたいです。
まとめ
赤字続きの救済に、新規事業の立ち上げというのはよく聞く話ですが、どっから手をつけていいかわからない。けど、今回の事例を見るに、そのヒントは社内の光の当たらない事業に潜んでいることを学びました。
加えて、何が何でも成功させるという執念が、必要なんだとといことを実感した次第です。
日経ビジネスNO.1744より
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