3年ぶりの黒字化。イオン。しかも過去最高益

スーパー流通業界

えっ、あのイオンが赤字続きだったの?

その昔、ジャスコという店名で地方デパートと揶揄されていたけど、イオンに改名したことで田舎臭さはなくなり、全国的総合スーパーとしてて定着。

ライバルのイトーヨーカドーの低迷とは対照的にしっかいと業績を伸ばし続けているスーパーという印象でした。

が、ここ最近は赤字続きだったようで、3年ぶりに黒字化を達成したとのこと。

イオンも相当苦労をされていたようです。

どこかで聞いたよ。黒字化プロジェクト名、リバイバルプラン

2020年を最後に赤字続きだったイオンは、黒字化を目指すべく、リバイバルプランという再生計画を打ち立てました。

この名称、日産でも使われており、パクリではという指摘が入りそうですが、当の日産が再生計画を見事達成したのにあやかったり、外野の雑音を無視して、押し切った所に覚悟を感じます。

で、このリバイバルプランが見事に成功した訳です。中の人にとっては、自分たちのこれまでしてきたことが正しかったことが証明され、さぞモチベーションも上げ上げ状態でしょう。

計画倒れで終わる事が多い中、きっちりと成果を出すあたり、さすが日本を代表する小売会社とあらためて認識しました。

で、取り組み内容は何だったの?

まず目をつけたのが人件費の抑制。特にレジ周りの人件費は全体の約2割を占め、この比率を下げるべくセルフレジの導入を推進したようです。

ここ最近、すっかり定着してきた感じのセルフレジですが、人手不足の解消という側面でしか見ていませんでしたが、人件費削減に活用するというのはさすがです。

利用客にとってもレジ待ち時間が解消され、良いことずくしだと思います。

続いてはPBブランドの強化。イオンと言えばトップバリューですが、こちらの販売を強化することで利益率を上げるというもの。コストを削減しつつ、質の向上にも取り組んだようです。

遠い昔に食べたカップ麺は、お世辞にも美味しいとは言えませんでしたが、質の向上が図られているとのことであれば、一度食してみたいと思いました。

物価高という逆風の中、さらなる成長を目指すリテール部門

イオングループ全体では、依然として金融、不動産開発などが収益の柱のようで、創業とも言える小売部門の立場はやや弱め。ようやく黒字化ことで、少しは立場も改善されるのではないでしょうか。

リテール部門の売上高は1兆円ですが、営業利益は57億円。利益率0.3%と大変厳しい状況は変わりませんが、PBのさらなる充実やレジ周りのセルフ化の拡大などなどで、少しは上向くのではと思います。

とにもかくにも、イオンが元気なことは良いこと。この先も頑張って欲しいと思った次第です。

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