脱炭素の先を行く、クライメートポジティブを目指すIKEA。

IKEA,食品流通業界

IKEA産ミートボールに驚き

家具屋さんというイメージの北欧家具のIKEAですが、実は食品事業も手掛けており、自社のレストランや物販などで利用されています。

家具屋さん産の食品となると、本業ではないだけに、どこかなんちゃって感をイメージしてしまいすが、モノ自体は食品メーカーも舌を巻くほどのクオリティだとか。

特に、大豆などの植物由来の商品ライナップはかなり充実。中でもミートボールのフェイクフード、プラントボールが馬鹿売れ状態のようです。

フェイクフードのトレンド廃れる。米ビヨンド・フードの受難

植物由来のフェイクフードは一昔前に、世界的にも大流行しました。世界的食糧危機や健康への拝領など注目が集まりましたが、急激な世界的インフレの進行で、最近ではややトーンダウン気味

そもそもフェイクフードは、従来品よりも高額。そこにインフレやメインとなる大豆の価格高騰も相まって、需要が急激に減少しています。

フェイクフードで一躍脚光を浴びた米ビヨンド・フードは、その影響をもろに受け、一時は時価総額1兆円を超えていたのに、2022年後半には1000億円程度に急落。かなり深刻な状況に追い込まれています。

フェイクフードの不況の中、快走するIKEA

食品業界を圧倒する程の強さを誇るIKEAのフェイクフード。その強さは、他社が従来品に比べ高額になるか、IKEAの場合は、同額もしくはむしろ安い価格設定をしている点にあります。

それを実現できるのが大量生産。世界的企業ですから、世の大量生産とは桁違いの規模なのでしょう。

しかもサプライヤーのことも思い、長期契約をして一定量の生産量を約束。共に育てていこうというスタンスが多くのサプライヤーを引きつていると思います。

斜め上を行くサステナビリティ、クライメートポジティブ

脱炭素の取り組みがようやく本格化した日本ですが、IKEAの場合は、さらにその上を行く取り組みが行われています。

それがクライメートポジティブ。温室効果ガスの削減(吸収)量が、排出される量より上回ることを目指したもので、従来品の場合だと、牛や豚の飼育仮定で大量の資料や水を利用するため多くの二酸化炭素を排出してしまうとか。

それを大豆などの植物由来のものに変えることで、例えばミートボールのフェイクフード、プラントボールの場合、CO2の排出量を約9割も抑えることができるという驚きの結果が出たようです。

まとめ。IKEAのクライメートポジティブ

今回の例は食品事業に関してですが、本業の家具においてもクライメートポジティブに沿った事業が展開されているのでしょう。

環境配慮はコストと考えがちですが、企業を永続させ、利益を生む源泉であることに早くから気づいてるIKEA。

そんな気がしてなりませんでした。一足飛びにはいかないので、日本もまずは脱炭素が会社永続には不可欠であるという文化が根付くことは切に願います。

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