ファーストファッションも受難の時代。

フォエバー21がまさかの不振

今から10年近く前に、銀座にオープンしたフォエバー21

黒船の来襲とばかりにメディアに大きく取り上げられ連日長蛇の列だったあの人気店が今では販売不振に陥っているようで。

最盛期には25店だったのが、そのウチ9店が閉鎖してしまい、一時の輝きは失ったようにも見えます。

他にも米ギャップのオールドネイビーも2017年には撤退。

世界40カ国以上に店舗を持つ英アパレルブランドNextも日本国内での婦人服、紳士服の販売を休止。子供服に絞る戦略に転換。

このようにファーストファッション一人勝ちと思いきや、実態はかなり厳しさを増しています。

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ミレニアル世代が消費意識の変化

そもそもファーストファッションの主要ターゲットでもある若年層が洋服にお金をかけなくなったとも言われています。

加えて、そもそも消費意欲が低い。

メルカリなどが普及したことあり、中古品に対する抵抗も少なく、中にはハイブランドの洋服がファーストファッションの価格で買えちゃうことも。てなわけで、新品のファーストファッションよりも中古のハイブランドをチョイスしてしまうようです。

この傾向はさらに強まることが予想され、2016年の中古市場は約2000億円。前年比24%増と高い伸びを示しています。

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新興勢力も悩みの種

消費者からも見放され、かつ競合が増えたのもファーストファッションの一つとも言えます。

店舗を持たずネットで販売だけで商売するネットSPAが台頭。ZOZOTOWNなどのインフラを使い、今勢いに乗っているブランドが多いようです。

ネットSPAは、海外勢に仕事を取られてしまった国内の工場を有効活用しているところがミソ。品質も申し分ないと言えます。

一番の強みは企画から販売までのスパンが短いこと。これは大手ファーストファッションでは太刀打ちできない点。

一般的に企画から販売まで約1年。場合によってはトレンドが過ぎ去った後に販売なんてこともあり、流行に乗り遅れることもしばしば。

開発スパンが短ければ流行に乗った商品を旬なタイミングで販売できます。

流行をしっかりとキャッチアップして商品化する。その点ではネットSPAの方に部があると思います。

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GU、ZARAは好調

大手のファーストファッション全てが厳しいわけではなく、ネットSPAのように商品サイクルの早い店舗は調子を維持しています。

GUZARAは、小ロットのサプライチェーンで、矢継ぎ早に新商品を展開することで好調を維持しています。

洋服に限らず、消費スピードがどんどん早まっている所に怖さを感じずにはいられませんが・・・

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