ファンドに喰われるかも
異物混入騒動のダメージからなかなか抜け出せないマクドナルド。2015年の既存店売上高で対前年比を越えたのは8月の1月のみ。
筆頭株主の米マクドナルドも、業を煮やしたのか日本マクドナルド株の売却を検討し始めました。
売却先の候補は投資ファンド。ハゲタカですね。何かと悪いイメージがつきまといますが、きっちり業績回復させているのも事実
すかいらーくは投資ファンドに売却されましたが業績回復し、2014年には見事再上場を果たしています。
マクドナルドも筆頭株主が変われば業績が回復するのでは?と期待も膨らみます。
フランチャイズオーナーは歓迎
このニュースが報じられるや、現場の空気はというと、フランチャイズオーナーの一部では歓迎する声が上がっています。
米主導の中央集権型経営がもう限界に来ていると。ここで経営者を変えて新たな経営方針の下、復活を期そうという訳です。
そこで、期待されているのが先祖帰りという方向性。米主導前、つまり藤田さん時代に戻して、再起を図ろうというものです。
藤田さん時代のマクドナルド
強烈なリーダーシップで名を馳せた藤田さん。米国と対等な関係を築き、出店やメニュー価格戦略などの実権を握っていました。打ち出す施策はことごとく成功し、90年代はマクドナルド一強といったイメージがあります。
また現在の中央集権型でなく、当時は地方分権型を敷いていたこともあり、現場にも活気があったようです。
カリスマ原田さんも当りに当っていました。
藤田さんの後をついで社長に就任したのが原田さんですね。経営も米国主導に切り替え、店舗の閉鎖、直営店のFC化などによりこちらも大成功。場か売れしたメガマックもこの時代の商品ですね。この時代、僕自身もよく利用していました。毎週のごとく配信されるクーポンが恐ろしくお得で、朝は必ずマックに通っていました。
ところが現場では、ちょっとしたひずみが・・・。全てが画一的になったため、士気低下を招いたようです。
んで、大失敗の施策、メニューの排除、60秒(だったかな?)ルールなどが展開され、その後はズルズルと業績は下降線を辿ったと記憶しています。
時代によって変化する経営方針
長期スパンで見ると、藤田さんにしろ原田さんにしろ当時行っていた経営方針は、誰からみてもその時代にあった正しい施策でした。事実、利益も上げていますしね。
ただ時代の流れ、空気とアンマッチとなる中で、それが徐々に業績として顕在化していったのではないでしょうか。
良き時は、永遠に続くものではない。どこかで時代の変化を先読みして、時代に即して変化をしていかないと置いてけぼりをくってしまう。
とにかく業績不振に陥った瞬間に、その人の功績を全否定する世の不調はいかがなものかなとこの記事を読んで思った次第です。