安かろう悪かろうのPBに変化。セブンのPBヒット

PBは質より値段

PB（プライベートブランド）と聞くとどうしてもNB（ナショナルブランド）に比べ、値段は安いものの質は落ちるというイメージがつきまとう。

イオンのPBブランドのトップバリューがまさしくそう。例えばカップラーメンの味はNBに比べると圧倒的に劣る。値段も安いし、しょうがないんですけど・・・

イオンのトップバリューと言えば、40年の歴史を持ち品数も他を圧倒するほど充実っぷり。なのに後発のセブンプレミアムに売上高で首位を明け渡す事態となり、ビックリ。

そもそもセブンプレミアムは質重視。トップバリューの値段重視と異なる戦略が消費者に受け入れられたということ。
これはPBのイメージの大きな転換期だと思うわけです。

このような状況を知ってか知らぬか、PBはつくらんと豪語していた花王が、セブンプレミアムに参加表明。業界騒然の事件となり、とうとう花王もセブンの軍門に下ったかとい思われましたが、内実はさにあらず。

付加価値商品の実験場として、セブンを利用。NBより200円も高い柔軟剤を投入して、価値重視の消費者に受け入れられるか否かを検証しているのです。

従来のPBは、NBメーカーにとっては利幅の少ない商売でメリットなんぞあんまりない。けど、セブンの質重視のPB商品により参加表明するメーカーが続出。

あるメーカーはPBのヒットを受けて、NB商品にフィードバックする事例も出てきており、活用次第では商品開発に活かせる場として有効。

週末はちょっと贅沢に、高級ハンバークを食べてみたい。そんな衝動を誰もが持っていることにあらためて実感しました。