ラストワンマイルの先を行く
最寄りの配送拠点から納品先まで。この区間をロスなく荷物を届けるようにするため日本でも大きな問題になっています。
再配達をすることで宅配会社に方にも迷惑をかけるし、環境的にも何度もトラックを走らせるので、これまたよろしくない。
てなわけで、引き渡しをお店や最寄りのコンビニにしてみたり、宅配BOXの設置、最近では玄関前に置きっぱというのも増えてきました。
こうしてラストワンマイル問題も徐々に改善している感じがします。
で、米国ではもっと先を行くサービスが動き出すということで注目を集めています。
冷蔵庫に食材を入れてくれるの?
世界的小売の最大手ウォールマートが2019年秋からサービスを開始する冷蔵庫まで食材を配達するサービス「インホーム」がそれです。
顧客の家に上がり込み、スタッフがご丁寧に食材を冷蔵庫に入れてくれるというもの。
日本同様、共働き世帯の多いアメリカ。商売として成立すると踏んだのでしょう。
本サービスインホームで約100万人の利用を見込んでいます。
防犯的には問題ないの?
気になるのは防犯的な問題。まず配達員は米国に少なくとも1年は住んでいる従業員に限定。
顧客のお家の鍵はスマー時ーで1回限り有効。同じ鍵にすると業務外での侵入も考えられるからでしょう。
加えて従業員の目線をスマートフォーン経由で監視可能。配達員が冷蔵庫までたどり着く過程を、そして食材を入れる様子がリモートでチェックできるという訳です。
これなら家の中をウロつかれる心配もありません。
寝室に入り込まれたり、リビングでくつろごうなんてことをしようものなら、即刻クレームを入れられるというわけです。
とは言え、このデバイスが稼働しなかったらと思うとゾッとします。このデバイスが稼働しないと家に入れないなどそこは厳しくシステム化しているんでしょうね。
個人的には玄関までが許容範囲。
ウォールマートがここまで力を入れるのもアマゾンに対するライバル意識があります。
ドライブスルー的なこともしたりと昨今ではネット事業でも順調に売上が推移していることから、さらに攻勢をかけるべくインホームの導入に至ったのでしょう。
確かに食材を冷蔵庫に収納するのはこれまた面倒な作業。キャパシティが決まっている分、全てを収納するのに毎回四苦八苦。
この手間も配達員がしてくれるのは大変助かります。
とは言え、見知らぬ人が家に入り込むのはどうしても怖い感じがします。僕なら玄関まで。冷凍ボックスを置いといてそこに入れてもらう。それで十分が気がしました。