穀物から水産分野へ。商社バトル第二ラウンドの幕開け

トウモロコシ高騰を思い出す

穀物分野と言えば真っ先に思い出すのがトウモロコシ。昔テレビで見たのは、日本のある商社が米国でトウモロコシを買い付けるといった内容のもの。

家畜の飼料やバイオエタノールへの使用とその用途が幅広いトウモロコシは値段が高騰し、農家もかなり強気の金額提示。様々な会社から買い付けの依頼が来て、結局、その日本商社は買い付けることができず、苦い経験を余儀なくされました。

あれから数年たった今、穀物分野もだいぶ落ち着き、水産分野がにわかに脚光を浴びているということで、まとめてみました。

米カーギルの買収でひとつの転換点

2014年8月、穀物メジャーの米カーギルがサケの養殖用飼料最大手を買収しました。穀物メジャーのやり口を、この水産分野になぞれば、飼料を基点に漁から養殖、加工までも視野に入れるていることは容易に想像がつきます。

この買収をきっかけに三菱商事も、この動きに触発されたのか2014年11月にサケ養殖会社を買収。米カーギルが拡大する前に、養殖部門を抑えた格好となりました。

では、なぜ稼ぎ頭の穀物分野を捨て水産分野にまで手を広げるのか、そこには中国の存在が影響しています。

爆食の終焉

2000年代以降、中国は穀物の輸出国から輸入国へとかわり、様々な穀物を海外から輸入するようになりました。例えば大豆。 こちら世界の輸入シェアの6割を占めるほどになり、商社各社がこぞって中国市場の進出を図っていきました。

が、しかし中国も海外勢に自国の産業を食い物にされるのは許容できない。

てなわけで自国の商社の強化に乗り出し、海外勢の締め出しに成功。

成長の見込める商社各社はならば、違う商材で戦うまでよと、水産分野に進出したわけです。

食料自給率の低い日本

食料のそのほとんどを海外に依存する日本。海外の大手商社に牛耳られてしまと、とんでもい価格で輸入せざるを得ず、主婦のやりくりも大変。

そう考えると、米カーギルの機先を制して養殖会社を買収した三菱商事の行動は日本の食を死守したとも言えます。ありがとう三菱商事

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