球場所有はわずかという事実
東京ドーム、札幌ドーム、名古屋ドームに福岡ドーム。これらの球場で球団が所有する球場は名古屋ドームと福岡ドームだけ。その他は賃貸または運営権保有という形態。
全ての球団が所有しているわけではないんです。
てなると、チケット代がまるまる自分の懐に入るわけではなく、一部の球団は家主に使用料を払いつつ、球団を運営しているんです。
これって持ち家か賃貸か問題に似ている感じがして少し笑えました。
運営権保有という形態
昨今、空港などで見られる運営のみ民間に委託する形態が。それに似たカタチの運営権保有。
楽天、ロッテ、ベイスターズに広島がこの形態に該当します。
どの球団も観客動員に成功している球団ばかり。やっぱり民間に委託するとファンサービスがうまいなと感じます。
例えばベイスターズの場合は、球団の運営会社を買収し、う運営の自由度を高め、外野席の更に上に席を設けたり、個室観覧席を新設。2018年の観客動員数は初の200万人突破をしたとのことで、球団は所有しなくても運営権取得で成功した良き例と言えるでしょう。
ドームって賃貸だったとは
賃貸という形式だと、自由度はかなり制限され、ファンサービスが思うようにできないというジレンマも。
日ハムの場合、運営は第三セクターが担っていますが、観客席の改修をお願いしても、他の使用者と公平性という観点から実現に至りませんでした。
さらに賃貸の悩みの種は、飲食店やグッズの売上も運営会社にいくばくか支払いが発生するというもの。
箱貸しオンリーではないようで提供するサービスに対しても費用が発生する。
この行き詰まり感を打破すべく、球団を買い取ったのが福岡ダイエーホークスです。
ファンサービスの充実と選手補強の充実を理由にするものでしたが、今の快進撃を見るに、その狙いどおりになっている所が凄いですね。
日ハムの変心
福岡ダイエーホークスの成功もあってか、日ハムも自社で球場を保有することを決断。
家主から球場を買い取るのではなく、全く別の場所に球場を新設するというもの。
これ家主の札幌市にして見れば、大口のお客様を失うこととなり、大失態と言ってもいいでしょうね。
運営だけでも日ハムに与えていれば、ここまで話は大きくならなかったと思うんですけどね・・・
どれが正解かはわからない
12球団中、球団所有は6球団と半数。運営権保有が4球団。賃貸が巨人、ヤクルトの2球団です。
球場で言えば持ち家が正解なんでしょうね。
とは言え、賃貸で球団運営が続けている巨人は凄いなと。
選手補強はずば抜けているし、ファンサービスも充実している。どのようなことをしているのか知りたくなりました。