物流を持つ、待たない。それぞれの流儀

物流流通業界

取扱商品の多いホームセンター

物流網を自前で持つ、外部に委託するか。昨今では3PLという倉庫管理、トラック配送を一元的に管理する会社が重宝されていますが、全てが3PLだけでもなく、自前で物流管理している会社もチラホラ

中でも取り扱い商品がスーパーのそれとは比較にならないほど多いホームセンター10万以上ともなると外部委託が楽かと思いきや、コメリでは自前で倉庫を持って物流を管理しているというのですから驚きました。

倉庫

自前のコメリ

自前で持つ理由は納期を正確に伝えられるから。おおよそ中1日か中2日で店頭に届くとのことで、これが外部委託となると正確な日数を伝えにくい。最悪機会ロスにもなります。

コメリでは全国に10箇所の倉庫を構え、入庫する車をきめ細かく管理するなどしているようで、トラック運転手の無駄な時間解消にもつながっているようにも見えます。

倉庫

店舗作業スタッフの負荷軽減

他にも自前のメリットとしては店舗スタッフの負荷軽減があげられます。

納品された商品を棚に陳列する作業を効率よくするために、積荷も工夫しているとか。

この効果は1000㎡の店舗を5人で回すおペーレーションにも現れており、結果を出しているとうだから凄いですね。

自前ということもあり、日々改良を加えられるというのも利点のひとつ。

倉庫

さらなる効率化。通路別

これまでは商品別に積荷していたのを、店舗の売り場に併せて積む方式に変え、さらなる効率化を進めています。

まるでお歳暮の配達するドライバーが、ルートに併せて荷物を積むように効率化を進めています。

倉庫側の負担は大きくなるかもしれませんが、回数を重ねるウチにスピードもアップするのでしょう。

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外部委託のカインズ

一方、外部委託するカインズは、出店スピードを上げるためを理由に、全国8箇所に倉庫拠点を設けています。

初進出となる九州では、自社で倉庫を構えるとなると数十億円も投資が必要。

まだ未開の地でそれだけの投資を行うのはリスクが高い。というわけで外部委託は理に適っていると思います。

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集中出店でコストダウン

外部委託のメリットを有効に活用するには、倉庫のキャパを最大限に使い切ること。

余裕があればそれだけ遊ばせてしまうわけですから。

ので、集中出店をすることで上限に近づけて配送コストダウンを図っているようです。

配送する店舗間が近ければ確かに効率的と言えます。

カインズではコメリ同様、売り場の負担を軽減させるべく、店舗の売り場の位置関係を外部に伝え効率化を図っているようです。

どちらの理由も正しく感じられ、どちらが良いかは簡単には決められないと感じました。

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