ブルース・リーの師匠ってどんな人?
カンフー映画の第一人者とも言えるブルース・リー。華麗なヌンチャンクさばきで西洋人をバタバタと倒す姿には、まだ幼かった僕にも衝撃的でした。
しかも映画を見た時には既に他界。もうこの人の作品が見れないのかという希少性が、伝説のカンフースターとしての地位を揺るぎないものにしたのだと。
で、この作品が、彼がカンフースターになるずっと前で、ブルース・リーにカンフーを教えてた師匠のお話です。
ドラゴンボールで言えば亀仙人、NARUTOでは自来也先生、キン肉マンで言えばカメハメハ大王。どれも主人公に負けず劣らずの個性を持っています。
ご多分にもれず、この師匠も映画化されるほどだから、相当にクセのある人と思いきや、物凄く普通。規格外を期待していた人にとってはちょっと物足りなさを感じると思います。
スターウォーズのあの俳優さんが主人公
イップマンを演じるのがスターウォーズで盲目の棒術師を演じたドニー・イェン
スターウォーズの時には、主人公に負けず劣らずの存在感。ジェダイでもないのにずばぬけた強さを発揮していましたね。
イップマンでも、冷静沈着、人格者、内に秘めた強さというのは変わらず。
ってことは、スターウォーズに出てきたあの役作りは、イップマンを参考にしていたのでは?
マ、マイク・タイソン登場
詠春拳というカンフー流派の師匠でもあるイップマン。反社会的勢力に苦しむ一般市民を守るという名目で、彼らとの対立を深めていきます。
イギリスの領土となった香港。その当時は西洋人が幅を利かせる時代で、強引な地上げが横行。
その標的となったイップマンの息子が通う学校。夜になると放火をしたり、校長に脅したり、やりたい放題。とにかく早く立ち退いてもらいたいから、やりたい放題。
これを陰で仕切っている大ボスが、何と、あのマイク・タイソン。彼が地上げやのボスとして、イップマンと戦うシーンは必見。
ボクシングとカンフーの異種格闘技戦は手に汗握るほどの迫力でした。
夢中になったカンフー映画を思い出す
ブルース・リーの師匠、イップマンの生涯を辿った作品ですが、当時の香港の時代背景を知るにも参考になる作品です。
カンフーの格闘シーンも多く、酔拳、木人拳、猿拳に夢中になった遠いむかしの記憶が蘇り、懐かしい気持ちになること間違いないでしょう。
とにかく顔色ひとつ変えないイップマンの余裕な感じに、ケンシロウを重ねて見てしまいます。
そんな彼をしてもマイク・タイソンのパンチには顔を歪めていて、そのシーンがやけに印象的でした。