クルマにひかれた鹿が・・・
助手席のスマホを手に取ろうとしたら、まさか鹿をひいてしまった農家の旦那。
今日はついていないわと鹿よりもクルマの事を心配する始末。息絶えた鹿を後にするクルマ。かわいそうに思ったら、それまで倒れていた鹿がムクッと起き上がり何食わぬ顔でその場で立ち去る。
この謎が本作品のテーマ新種の感染病なのです。
一人の女の子からあれよあれよと
離婚した妻と久々に会うため新幹線に乗った親子の元にとんでもない災難が降りかかります。
車内はわかりやすいように皆ユニフォーム着用した野球部の学生たちや強面のいかついお兄さんとその妻。
それとバス会社のお偉いさんらしき年配の男性などなど。
普段と変わらない車内の様子でしたが、体調不良の乗客がいるということで、スタッフがあわてて様子を見に行くことに。現場に着くと床に伏せた状態で痙攣がやまない女の子を発見。急ぎ無線でスタッフと話していたら後ろからガブリ。
噛まれた女性スタッフもしばらくすると目の色が白くなり、自我がなくなり、歯をむき出しにして人を襲うゾンビと化していったのです。
逃げ場がないから恐怖を増幅
通路が狭く、逃げるには不利な環境。ましてや時速300km近くで新幹線の外に逃げることはまず無理。
初動で遅れた乗客は、ただパニック状態でゾンビと向かい合う暴挙に出てガブリ。そんなこんなで出発した時は感染者は一人だったのに1時間も立たないうちに、車内はゾンビだらけ。ゾンビ列車と化していったのです。
ゾンビに立ち向かう勇気ある男たち
まとまな人間は全乗客の1割にも満たない絶望的な状況で、訳あって離バレになってしまった家族、恋人を救出すべく、3人の勇気あるゾンビハンターが名乗りを上げます。
とにかく噛まれたらアウト。けど、武器はと言えば野球部員のバットのみ。他は素手というのだからほぼ自殺行為に近い。
自分たちよりも圧倒的に数の多いゾンビ達の攻撃をかわして、離れ離れになった家族、恋人を救出に向かいます。
こんな時にJOJOがいてくれれば、波紋ドライブでバッタバッタと倒してくれるのにと心から思いましたよ。
感染病というよりもゾンビもの作品?
感染病となると、エボラ出血熱のような死に至る病を連想していましたが、本作品ではゾンビ化する感染症。
ウイルスの抗体もしくは治療薬が出てハッピイエンドで終わるというのが定番ですが、本作品ではその点に触れていません。
とにかく誰が最後まで生き延びるかが最大のテーマであり、この作品の面白い所。
感情移入して、この人は最後まで生き残って欲しいと思う人が何人かいましたが、ことごとくゾンビの餌食。その思い通りにいかないところが、また韓国映画ならではの良い点でもあります。