まさに破天荒。「バリー・シール/アメリカをはめた男」

バリー・シールハリウッド

CIA転職が転落人生の始まり

腕利きの現役パイロット。このまま航空会社に勤めていれば、こんな波乱万丈な人生を送ることはなかったのに・・・

彼の高い操縦技術に目をつけたのがアメリカの諜報機関CIA

仕事内容は中南米のテロ組織の写真を撮影するという命がけの仕事。撮影ともなると低空飛行がマスト。この危険極まりない操縦を任せラられるのはバリーしかいなかった訳です。

そこで彼に白羽の矢が立つことになるのですが、これが彼の転落人生の始まりだったのです。

バリー・シール

誤算。銃器が横流しされるなんて

腕利きのパイロット情報はすぐにコロンビアの密輸業者の知ることとなり、バリーは彼らのドラッグ運びの仕事も受注するようになります。

ここまではまだ序の口。次なる新規ビジネスはもっと危険極まりないもので、銃器類をある国に運ぶというもの。

共産主義者の革命が成功し、アメリカにとっては近隣に共産主義国家があるのは非常に危険。

てな訳で、CIA経由で反政府組織を支援することに。彼らに銃器を提供することで政府と徹底抗戦しなさいと。

ところがこの目論見は見事に破綻。反政府組織は、アメリカから輸入された銃器をコロンビアの麻薬組織に横流しし、莫大な利益を得ることに。

コロンビアの麻薬組織も武装化がかなり充実するというとんでもない方向に陥ってしまったのです。

バリー・シール

FBIも無力。ホワイトハウスから受注

この銃器輸送が大ハマリしてウハウハ状態となったバリー

お金がたまりにたまって置く場所がない位。地中に埋めたり、倉庫に置いたり。それでも追いつかないほど大金を手にします。

この時がバリーの人生における頂点だったのでしょう。

あまりにも肥大化しすぎたバリーは、FBIや麻薬組織からも目をつけられ、あえなく逮捕されてしまいます。

そんな彼を救ったのがホワイトハウス

あるテロ組織の航空写真撮りに彼に声がかかり、即釈放となりました。

バリー・シール

アメリカを手玉にしたバリー

アメリカの体外工作に関与し、麻薬組織とも太いパイブを持つバリー

どっちにもいい顔してきましたが、そう都合の良いことは続かず、麻薬組織スタッフの写真がメディアに公開されると彼の立場は一転して危険な状態となるのです。

バリー・シール

こういった時にアメリカ政府が守って上げればよかったのに、彼らからの援護ももらえず、麻薬組織の銃弾で命を落とすことになったのです。

作品タイトルにはバリーがはめたとなっていますが、はめられたという印象の方が強い。

真面に航空会社社員であれば、幸せな人生を歩めたのでは?と思った次第です。

バリー・シール

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