鬼軍曹ブラット・ピットがかっこよすぎる「フューリー」

あらすじ

ノルマディ上陸が成功し、ベルリンに進軍するアメリカ軍とドイツ軍の激戦を描いた作品。余命わずかのドイツのくせに苦戦しっぱなしのアメリカ軍。向こうも総力戦。ノルマディ上陸以降、連合国軍は余裕の戦いかと思いましたが、結構苦戦を強いられていたのが、この映画で分かります。

主役は戦車

この作品の主役は戦車。戦車って司令塔的な人があっち打て、こっちに打てとクルーに指示します。攻撃も大砲だけでなく、細々とした小銃もついていて、四方から攻撃できるようになっています。

で、司令塔役が鬼軍曹のブラット・ピット、そして幾多の戦いを経験してきたベテランクルーの最強チームがフューリーなのです。

フューリー

恐怖のOJT

そんな戦車のプロ集団に新米のノーマンが新加入。軍隊に入隊してまだ8ヶ月。戦争の厳しさを実践で学んでいきます。

良心と葛藤しながら、相手を殺さなければ自分が殺されるということを徹底的に仕込まれます。特に鬼軍曹ブラッド・ピットのしごきは半端ない。

けど、一人でも足を引っ張るような行為に出ればチーム全員に迷惑がかかる。つまり生きて帰ることができない。その事を伝えるがために、ブラッド・ピットも心を鬼にしてしごきます。

占領国の悲哀

ベルリンに進軍する道すがら一つ一つ街を占領していきます。中にはSSにムリヤリ戦争に駆り出される少年少女がアメリカ軍に銃を向けたり、軍隊への入隊を拒否して柱に吊るされた遺体など終戦間近のドイツの混乱ぶり垣間見られます。

一番の被害者は女性でしょうね。生きるために占領してきた兵隊さんの言われるがままのことを強いられていたのでは?という描写がありました。

女性もそれを知っているのか、特に驚く様子もなくむしろ素直に受け入れるような感じで、こうゆう時は女性の方がたくましいんだなと感じました。

モンスター戦車ティーガー撃破

快進撃を続けるフューリーは、進軍中にあのドイツのモンスター戦車、ティーガーを撃破します。恐らくあの時代最強の戦車でしょう。明らかにフューリーよりも2倍近い図体。装甲も厚く戦車の大砲ですらビクともしない。

が、そこは百戦錬磨のフューリーチーム。ブラッド・ピットの的確な指示でティーガーの装甲の弱い部分を見極めズドンと2発。撃破しちゃいます。

フューリー

けれど、この戦いで一緒に進軍していた戦車部隊はフューリー1台のみとなり、しかも無線もやられ孤立無援。なのに進軍をやめることなく突き進む訳です

多勢に無勢のクライマックス

クライマックスはドイツ軍数百名VSフューリーチーム5名との戦い。明らかに負け戦。普通ならささっと逃げる所を、鬼軍曹ブラッド・ピットは俺は戦うと一言。仲間もボスのそんな男気溢れるセリフにノックアウト。誰一人仲間を裏切ることなくドイツ軍に立ち向かいます。

その戦術がすさまじい。軍隊の列を戦車ギリギリまで引きつけておいてからの砲弾を浴びせるという、かなり危険な戦い方。向こうも戦いに敗れた戦車が捨てられているのだろうと丸腰状態。そこに砲弾がいきなり飛び込んでくるわけですから、準備もクソもない。

なので、バタバタとドイツ兵を倒し、もしかしたら勝ち戦?と思う位、幸先良いスタートを切りました。

が、残念なことに最後はタマ切れで、健闘むなしくまた一人、またひとりと命を落としていきます。

犬死かと思いきや、翌日に救援にかけつけたアメリカ軍の「勲章ものだ」というセリフに、かなりの大打撃を与えたことを知り、この戦いがアメリカ軍の進軍に大きく寄与したことは間違いないでしょう。