世界史を勉強し直そうと思わせる「アイアンクラッド」

懐かしいワードが連発

13世紀のイギリスをドタバタ劇を描いたアイアンクラッド。まぁ、世界史で耳にしたワードがやたらと出てきます。「マグナ・カルタ」、「テンプル騎士団」、「十字軍」、「ジョン王」などなど。

世界史にはまりにはまった人ならばたまらない作品だと思います。

13世紀の世界史をざっくりと

13世紀と言えば、チンギス・ハーンによるモンゴル帝国絶好調期。なんと、中国大陸から中東までが彼の領土であったのですから、凄まじい強さを誇っていました。ヨーロッパは教皇の力が強く、彼の命の元、十字軍遠征が行われていましたが、戦力ダウンなのか、人が集まらないのか往時の勢いはこの時代は見る影もないくらい落ち込んでいました。

我が国、日本といえば鎌倉幕府時代の全盛期。そう考えると、この映画で見る建築物や彼らが身につけている防具や武器などを見るに文明的にはヨーロッパが一歩、進んでいた感じがします。

ジョン王は暴君?

この作品で描かれているのはジョン王VS地方の諸侯の戦い。この戦が始まる前までは、イギリスの王位に君臨していたジョン王ですが、フランスや教皇との外交上の失敗、加えて過酷な税の取り立てもあり、地方の諸侯や貴族からの突き上げに合い、戦をするも惨敗。

アイアンクラッド

本来なら処刑されてもいいのに、イギリス国民は、王の権限を限定することに出ました。つまり法の基に、王もおり市民もいるんだと。悪いことをすれば一般市民同様、牢獄行きだよと。これが、民主主義の礎とも言える「マグナ・カルタなのです。(多分・・・)

で、一度はわかりましたと頭を下げたものの、戦争が落ち着くと、マグナ・カルタなんぞ知らぬ存ぜぬと開き直り、各地の諸侯を攻め立てます。

何とも往生際の悪い奴です。

13世紀も戦も紀元前と変化なし。

戦いのシーンは籠城した諸侯を、ジョン王が攻め立てるというもの。高い城壁に守られ、なかなか思うように攻められない。城壁にハシゴをかけたり、弩を放り込んだり、しまいには動く城を作り、そのまま城壁を乗り越えちゃうおうと様々。

このシーンが、どうもキングダムのそれに近いものがあり、1,000年以上も時が経っているのに、戦の仕方が変わっていないことに、昔はいかに技術の進歩が遅かったことに気付かされました。

戦闘シーンがチョ~リアル

城壁を乗り越え斧を持った敵兵が城内にゾロゾロと入り込み、肉弾戦が勃発。斧をふりかざし、敵兵の血しぶきが飛ぶ。腕を切られた兵士の切り口から大量の血がドバドバと。そんなグロテスクな部分まで忠実に再現しなくてもいいのにと観ている側がひくぐらいのリアルな戦闘シーンが続きます。

アイアンクラッド

一度はジョン王に城を乗っ取られる所までいきましたが、まさかの救世主が現れ、一命を取り留めることに成功。

規模としては籠城組が100人にも満たない数。一方、ジョン王はその倍近く。けど一騎当千の傭兵がゴロゴロいることで、何とも半年近くも持ちこたえるのですから、凄まじいとしか言いようがありません。