今更感がどうしても・・・
モヒカンの大男が舌の出しなから迫り寄ってきて、金品もせがまれる村の主。拒もうものなら、その場で首を掻っ切られ、あの世を行き。悪を懲らしめる正義もなく、唯一絶対の存在が力。
そんな殺伐な世の中に生きる希望を灯してくれたのが、ケンシロウでした。
あの大人気マンガ「北斗の拳」も、マッドマックスの世界観を参考にしたというのは有名なお話。
今から振り返るとおおよそ30年前ですよ。ということもあり、マッドマックスの続編と聞いた時に、今更感がどうしても拭いきれず・・・。
多くのケンシロウファンもそう思ったはず。
今回の大ボスは不老不死
マックスと敵対するボスキャラ。今回もかなり濃ゆいキャラです。変な呼吸器をつけて顔は不健康な白塗り。正直怖いです。
子分どもも皆白塗りでどっかの新興宗教みたい。
死に対する恐怖心もなく進んで、危険な行為をしたがる。死ぬことで現世に貢献できるという思想はちょっとヤバさを感じます。
と新キャラは登場したものの、ファッションは30年前と変わらず、クルマも当時を変わってないんじゃないかな。新鮮さが感じられませんでした。
激しいカーチェイスの連続
落ち着いて腰を降ろして、この世界をじっくりと説明する場面は欲しかったですね。
いきなり白塗りのボスとマックスの激しいカーチェイスが始まって、どうゆう経緯で両者が戦っているのか、何でこの白塗りのボスはこんなに多くの子分を従えることができたのか?、他にもこの世界を統治する部族はいるのとか?
その辺が全く描かれておらず、残るのは激しいカーチェイスばかり。
顔を背けたくなるような危険なシーンの連続で、見ていて飽きませんが、もう少し違う場面も描いて欲しかったですね。
アカデミー賞受賞はすごい
僕的には、そこまで見応えのある映画とは感じませんでしたが、その道の人に言わせれば非常に優れた作品だったようです。アカデミー賞で6部門受賞しているのですから。
これに気をよくして、シリーズ5作目も制作されるかも。
その際は時代背景とか設定を詳しく紹介して欲しいものです。