ほぼ出演者は2人だけ。「おとなの恋は、まわり道」

おとなの恋は、まわり道ハリウッド

割り込みしていないのに・・・

場所は空港の搭乗ゲート。既に女性が一人並んでおり、男性が搭乗場所の確認で声をかけたのがきっかけ。

優しく受け答えする女性に最初は、なんて親切な人と好印象を抱いたのも束の間、ちょっと男性が彼女より前に出ただけ、割り込みしたの態度が一変。

さっきまでの優しい女神が、突然ヒステリックな女性に早変わり。そこから機関銃のごとく、男性の罵る言葉を連発。

普通なら、その勢いに怯んで意気消沈する所を負けじと男性も応戦。これまた理路整然と女性の言い分を看破し、しばらくはマウントの取り合い状態。

そんな最悪の出会で始まった二人。この先どうなることやらと期待は膨らむ一方でした。

おとなの恋は、まわり道

何故かホテルまで一緒。しかも隣部屋

二人の旅の目的は偶然にも一緒。とあるリゾート地で行われる友人の結婚式。

小さな島ということもあり、飛行機は小ぶりで乗車客も少ない。ということもあってか、この二人、飛行機の中でも残念なことに隣同士。

ほぼほぼ搭乗口で喧嘩別れしたのに、また一緒とは何ともバツが悪いこと・・・。

ただ、この最悪の偶然も飛行機だけではなく、現地についてからも送迎車も一緒、極めつけは宿泊ホテルも一緒で、しかも部屋は隣同士。

男性は明らかに新郎が仕組んだものと思い込む一方、女性はきっぱりと否定。

再び激しいバトルが起きるわけですが、まぁ、とにかく二人とも言い出したら引くに引けない性格のようで、ほぼほぼ険悪な状態でお互いが黙り込んで終わるというのを繰り返すのでした。

ほぼ二人のセリフ回しに終始

リゾート地についたら、新郎の彼も加わり、話が広がるのかと思いきや、本作品、出演者はほぼこの二人。

作品に広がりをもたせる脇役など一切なし。とは言え、二人の台詞回しには惹きつけられる所があり、飽きがこない。

新たな映画作りの一端を垣間見た感じがしました。

恋愛感情?あまりにも突発的

顔を合わせれば、お互いの主張で激しくバトルし合う二人。友人知人が少ないリゾート地に連れてこられたこともあって、なぜか行動は一緒。

足マッサージに繰り出したり、ワイン工場を訪れたり、散策にでかけたり。

激しく相手を罵るも、お互いどこか惹かれ合うものがあったのでしょう。

ある日、山で、ヤマライオンという見てくれはほぼライオンに遭遇。男性が勇気を振りしぼって威嚇すると、驚いたヤマライオンは退散。

こうして危機を乗り越えた二人は、一気に距離が縮まり、男性が興奮のあまり何の脈略もなくキスをしたことがトリガーとなり、女性も発火。

最初こそ理性が働き、こんな山中で事をなすのはよろしくないと男性は冷静になるものの、発火した女性の勢いに負けて、真っ昼間の山中で事に及びます。

こうして、いがみあっていた二人でしたが、ヤマライオンのおかげでめでたく恋人関係となった訳です・・・。

あれはなかったことには言うけれど

と思いましたが、相変わらず弁の立つ二人だけあって、事あるごとに主張をぶつけ合う始末。

島を離れる日が近づくと、男性から、一夜限りのものと切り出す始末。

女性も落ち込む素振りを見せるどころか、どうせ私の元に戻ってくるという達観した態度を取ります。

果たして二人の恋の行方はどうなるのか。必見です。

女性役がウィノナ・ライダーだったことに見終わってから気づきました。あまりにもショートカットのイメージが強かったので。

美貌は色褪せることなくいい年のとり方をしているなと感じました。

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