脱サラしたいの背中を押す「スイートノーベンバー」

バリバリの広告マン

分刻みのスケジュール、深夜にも及ぶプレゼン前の準備。コピライター、デザイナーからの案をバッサリとぶった切り、プレゼンギリギリなのにやり直しを命じる。

あーこんな人の部下についたら、心休まる時なんかないよなと作品を見ながら胸が苦しくなりました。

連戦連勝のプレゼンで次なる戦いはアメリカを代表する食品メーカー。けど、クライアントの下品すぎると一刀両断。その場で今回の案件は他社に任せると言われる始末。その場にいたら、意気消沈。深々と頭を垂れるだろうかと思いきや、負けた悔しさからか、クライアントに、その考えが古いと逆ギレしているのだから、相当な自信家だったはず。

なのに、彼女と巡り合ってから、そんな粗暴な面は影を潜め、人を思いやる気持ちが芽生えるとは誰が想像できたでしょう。

スイートノーベンバー

天真爛漫なシャーリーズ・セロン

絶対の自信家、を変えたのが、独特な世界観を持つ

彼女が言うには、君は仕事のしすぎて破滅に向かっている。このまま続くと破綻するから、私の一緒に過ごして、人間らしくなろうというもの。

期限は1ヶ月。仕事もやめて、携帯など外との接触を断ち、私と2人っきりの生活を送ろうと。

さすがに新手の宗教かと思ったのか、キアヌ・リーブスは全く相手にせず無視し続けていましたが、次第に彼女の虜となっていき、人間らしさを取り戻していきます。

大手広告代理店への再就職がほぼ決定になりつつあったものの、社長の人を人とも思わない態度が受け入れられず辞退。昔の自分はまさにこんな感じだったのに。これもシャーリーズ・セロンのおかげだったのでしょう。

スイートノーベンバー

彼女の秘密が発覚

彼女の飛び抜けた明るさも、つくりものだったことに気付かされます。この作品で一番の衝撃的な内容でした。

若くして不治の病に侵され、余命いくばくもない。ならば、自分らしく生きていこうということで、1ヶ月単位で男性をとっかえひっかえして同棲するのも、それが自分の生きている証だからと、そう自分にいい聞かせて余命を全うしようしていたのです。

スイートノーベンバー

契約は契約

その事実を知ったキアヌ・リーブスは、契約を破棄し、結婚を申し出るも、余命わずかなのに無理ときっぱり断れ、契約通り1ヶ月間で彼女と別れることに。

キアヌは看病すると言ったものの、一番輝いている時に別れた方が、いい思い出として長く心の中に残るということで、彼女の主張を受け入れることにしたのです。

最後は意味深な終わり方でしたが、あれってそうゆうことだったのか・・・。