ファイナルエディションはなかったことに・・・。
ファイナルエディションで、そのほとんどが死んでしまったので、もうこれで大好きなX-MENが見納めと思ったのに、今回の作品では皆が普通に登場してくるもんだからビックリ。
ファイナルエディションとは別の話という割り切り方なんでしょうね。
この手法がOKならば、いくらでも話がつくれちゃうという期待も膨らみましたが・・・。
大まかな話はこんな感じ。
遠い遠い未来のお話から始まります。その世界とはミュータント狩りが横行するお話。そのハンターたるやどんな攻撃をも通じない完全無欠のロボット。火炎攻撃、氷結攻撃、打撃、ビーム、雷攻撃全てがじぇんじぇん効きません。
ならばということで、ミュータントは考えました。過去にさかのぼって、この怖い怖いロボットが存在しない世界に歴史を書き換えちゃおうと。
ただ体力的には、とってもキッツイ任務。そこで選ばれたのがウルヴァリンだった訳です。
向かった時代は1970年代。ヒッピー全盛のあの時代に降り立つのです。
1970年代の演出がサイコー
ファッション、髪型、電機製品に、クルマまで1970年代を忠実に再現されています。ニクソン役の人もチョ~似ているし、その映像を見ているだけでも十分楽しめます。
キーはカメレオンの女
X-MENと言えば、主役のウルヴァリンと引けをとらない存在感のカメレオン女。彼女が今回の映画でキーとなります。確かファイナルエディションでは、普通の人間に戻っていましたが・・・。
まぁ、それはさておき、彼女の遺伝子がロボット開発にどうしても不可欠。彼女はと言えば、その開発者の暗殺を目論み、それが結果的に殺戮マシーン誕生の遠因となる訳です。
待ったをかけに未来からやってきたよ。
この開発者の暗殺を阻止するために未来からやってきたのがウルヴァリン。ただ右も左もわからない過去に飛ばされたもんだから、まずは仲間探しを実行。プロフェッサーに会いにちびっこハウスに出向きます。
意外にイケメン、プロフェッサー
シリーズでは隙のない印象のプロフェッサー。ミュータントと人間共存の模範生といった感じでしたが、1970年代のプロフェッサーは人格者感ゼロ。お酒と薬に溺れる残念な人でした。
マグニートは相変わらず
プロフェッサーの永遠のライバルマグニートとは言えば相変わらず。仲間かなと思いきや、話をドンドンこじらせていくし、相変わらずのトラブルメーカーっぷり。
ただ彼のやらかしが作品を面白くしてくれるのは確か。
ミュータント随一の能力者だけあって、やることのスケールが半端ない。ウルヴァリン SAMURAIでスケールダウンしましたが、また昔のX-MENの勢いが戻ってきてくれた感じで見応えありました。
クライマックスが斬新
最後は過去と未来の2元中継。殺戮マシーン誕生が阻止できれば未来の世界も変わる。過去と未来が繋がっているんです。だから、過去と未来が見事にシンクロ。こういったエンディングは初めての経験だったので、結構楽しめました。
気になる新世界
てなわけで、過去を書き換えると未来の出来事も変わるわけで、今までのX-MENシリーズも、ある意味なかった話として言い切っちゃうこともできる。
これは、過去を書き換えた後の話ですと言えば済む話ですから。とは言っても出演者もそれなりにお年になっているので、これ以降のシリーズ化は非常に厳しいとは思いますけど・・・・。