リミッター効かないって怖っ「ギャングース」

ギャングース日本映画

蟻が巨像に挑む痛快劇

家庭環境に恵まれず、青春時代を少年院で過ごした3人。出所後はまともな職につけず行き着いたのは金庫破り。

それも企業などに押し入って盗むのではなく、狙うは反社組織の事務所。

かなり危ない橋を渡っているのでしょうが、せめてもの償いの気持ちがあるのでしょう。

といことで少しは良心のある3人組かなと。

で、クライマックスは何と日本最大とも言えるオレオレ詐欺集団のトップを襲撃して、お金をくすめちゃうとうい壮大な計画を立てます。

ギャングース

こいつらに睨まれたら終わり

金庫破りの彼らの手口はとにかく手際よく、ものの10分で作業を完遂。

それぞれに担当があって、施錠鍵を破壊するもの。運転がうまいもの、計画を建てるもの。

個々の能力が高く、チームワークも抜群と来れば向かう所敵なし。彼らに睨まれたらまず諦めるしかないといった感じです。

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現金運びが圧巻。ここまで用心するって

彼らの仕事もかなり用意。オレオレ詐欺用の高齢者名簿を手に入れてからは、事前に高齢者宅に待機。

で、オレオレ詐欺のスタッフが高齢者と接触し、お金を手にする。このお金が事務所に即持っていくと足がついてしまうので、何十人もの運び屋を経由します。

公園のトイレの中で中年サラリーマンに渡され、そのサラリーマンが駅で女子高生に渡し、今度はその女子高生がエリート風のサラリーマンに荷物を渡す。

この引き渡し作業に何十人も人を投入し、足がつかないようにしている。ここまで手が混んでいることにあらためて驚かされました。

が、この一連の引き渡しはすべて尾行しちゃう3人組。貸し倉庫に大金が保管されていることを突き止め、何と1000万円近く盗み出すことに成功しちゃうのです。

その椅子で頭行くー?

やられる側も、この手の強盗は頻繁に起こるのか、この金庫破りを隠語でたたきと呼び、上司への報告も「たたきにやられました」と言えば、上司は「おまえら何しているんだ」と激高。

ということで、あれだけお金を手にするまで細心の注意を払っているのに、あっさりとそのお金を盗まれるという脇の甘さがあるのも事実。

上司からそれはそれは厳しいお仕置きが。殴る蹴るは当たり前。フラフラ状態なのに、頭にパイプ椅子の一撃。

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上下関係が恐ろしく厳しい世界なのです。

普通っぽいから逆に怖さ倍増。

3人組が最終ターゲットにした反社組織のボスこと、MIYABI。見た目はいたって普通の人。若頭の金子ノブオの方が明らかにソッチ系で凄みはあるのですが、MIYABIは、底寒い怖さがあるんですよね。特に目元に。

この人、切れたら何をしですかわからないといった怖さがあります。

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案の定、クライマックスではとんでもない狂犬ぶりを発揮するのですが・・・。

3人組VS反社ボスのMIYABIの戦いの行く末はいかに。ぜひご覧ください。

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