天才ピアニストの転落人生
全くの下調べなく本作品を観ました。観終わってからGoogleで調べたら原作は漫画とのこと。検索して一緒に上がっていた記事には映画版不評という残念な記事も。原作のファンから「ガッカリだ」とか、「残念だ」といった声が多く寄せられているんでしょうね。見ませんでしたけど。
けど、原作を読んでいない自分としてはいい作品だったというのが率直な感想。
主演の男の子も、引っ込み思案で弱々しく応援したくなる感じで好感が持てました。
加えて、ピアノを弾けなくなった元天才ピアニストというのもたまりません。神童とも呼ばれていたのに、ピアノを弾いている途中で音が全く入ってこないという重度の精神的病。
思い出されるのは矢吹丈。彼も力石徹の死後、対戦相手の顔を殴ることができなくなり、一時は引退か?なんて噂されましたよね。ということもあってか、僕の中の応援したい気持ちが一層膨らんでいったわけです。
恋の魔力はすごい
彼が昔の輝きを取り戻したのが、好きな人の存在。広瀬すず演じる女の子はバイオリニスト。あるコンクールに彼と一緒に出場するところから始まります。
はじめ、演奏途中で弾けなくなる自分が怖くなり、辞退はするものの、彼女の「2人で恥をかけばいい」という励まし言葉に陥落。
二人してコンクールに出場することとなります。が、やはり病からは完全復活されておらず、演奏途中でプッツ。もうだめかと思ったら、彼女のリードで自分を取り戻し、何と最後まで課題曲を弾けるまでに復活。
恋の力は凄いなとあらためて実感する瞬間でした。
そうゆう話ね。
というわけで、僕の中では、この作品のゴールは彼のピアニスト復活でした。なのに時間はまだ1時間近くある。さらに大きなコンテストに出て、高校生NO.1を目指すのかと思いました。
が、彼女が病に侵されえいるという新たな問題が浮上。
で、気づきました。あっ、そうゆう映画なのねと。
これまた思い出されるのが、「世界の中心で愛を叫ぶ」。長澤まさみ主演のあの大ヒット映画。
後半の1時間は、そのお決まりのパターンをただ見るという感じ。
僕の中では早くにピークを迎えてしまったため、後半はちょっと惰性感が否めませんでした。
グイグイ引っ張る広瀬すず
底抜けに明るく天真爛漫な女の子を演じさせてたら、右に出るものはいないのでは?という位、ハイテンションな広瀬すず。
ここまで明るく元気な女の子なのに、病に侵され、前半のあの明るい様子が痛々しくてなりませんでした。
あそこまで、好き好き光線を出していれば気づくはずだと思いうんですけど。その鈍感さがまた彼の魅力だなと感じました。主演の男の子はいい演技していたと思うんですけどね・・・
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