心に染みる深いい話。嫌われ松子の一生

こんな波乱万丈な生き方は逆に凄い

厳しい親に育てられ、とにかく親が喜ぶ顔を見たい。親が望む聞き分けの良い子、親が望む学校、親が望む就職先。なのに親の愛情は全て妹へ。

それが彼女を歪めてしまったのかわかりませんが、とにかく誰かたのために尽くしたいというオーラーが全快で、それが結果的に自分をどんどんと不幸にしてしまった感じがしました。

彼女の社会人としてのスタートは何と学校の先生。勤務態度も真面目で生徒からも好かれ、幸先の良いスタートを切りまりした。が、生徒が犯した罪の身代わりとなるなり、退職に追い込まれ・・・。それからです、波乱万丈の人生が始まったのは。

嫌われ松子の一生

果てはトルコ嬢。そして刑務所

先生を半ば退職させられると、この環境からとにかく逃げたいと実家を飛び出すことを決意。次の就職先の当てもなく、東京へ。そこで知り合った作家の卵と同棲するも彼に先立たれ、彼のライバルと言われる作家の愛人へ。そしてトルコ嬢へと人生の転落度合いが増していくのです。

が、松子さん自身は、それを不幸とは微塵も思わず、むしろ誰かのためになると捉え、むしろ満ち足りた暮らしを送っているような充実した感じさえしました。

が、トルコ嬢も、世代交代の波に押し寄せられ、クビに。そして場所を九州に移しますが、仕事で知り合った仲間を、ちょっとした行き違いが発端で刺殺してしまいます。

ここまでを振り返ると、普通の人では、まず経験できないようなことを松子さんは短期間の内にこなしているんですね。

先生というお硬い職業から刑務所暮らしと。人生終わったと誰もが思いますが、そもそも松子さんは何か持っているのでしょう。この先も刺激に満ちた人生を送ります。

嫌われ松子の一生

男に依存する生活へ

松子さんは捕まる直前に結婚することが決まっていました。床屋さんの旦那さんで、奥さんに先立たれ寂しい時期だった頃に松子さんと出会い、そして結婚へ。人生の幸福度ピークにいたのですが、あえなく刑事さんに捕まり、8年の務所暮らし。

出所して彼床屋さんを始める予定でしたが、彼には新しい奥さんと子供が・・・。

失意のドン底に再び落ちる松子さんですが、これまでも波乱万丈な人生を乗り切った訳ですから、そうカンタンには終わらない。

美容師の免許を取って新たな人生を歩むこととなったのです。

このままであれば、あんなゴミ屋敷暮らしもなかったのですが、全てはあの男との出会いが全てを狂わせてしまったのです。

嫌われ松子の一生

嫌われてなんかいない・・・

誰かに尽くしまくる人生で、振り回されっぱなしの彼女の人生でしたが、彼女に関わった人達は一様に彼女のことを褒めまくっていたのが印象的でした。