井筒監督作品だけに期待大
岸和田少年愚連隊、ゲロッパ、パッチギの井筒監督作品とあって、ユーモアの中に、ホロりとくる人情ドラマを予想していましたが、いい意味で期待を裏切られました。
浅野忠信が本気で怖い
あらすじは、平たく言うと金塊を盗むという話。その組織の長が、浅野忠信。これが怖いのなんのって。沈黙して遠く見ている姿、仲間をやられた時の表情など、加えて角刈り。その道の人しかどうしても見えない。
妻夫木だって負けてない
孤高の武闘派でも言うのでしょうか。セリフは少ないものの、何か影があるな感、過去につらい経験をしてきたんだな感がプンプン。映画、悪人に続き、ブラック妻夫木もいいなと再認識。
らしさが出た後半。
井筒監督のユーモアさは一切なし。怖さの中にも、クスッと笑えるセリフ、しぐさ、シーンが随所にちりばめられていますが、後半になってやっと。金塊を強奪されるビルの警備員とそのビルの会社スタッフ。とぼけまくったセリフに、やっと来たーという感じ。笑えます。
最後は泣けます。
とは言っても、ホロリと泣ける映画こそ、井筒監督作品かと。振り返ってみると最後の最後に。最初は意味がわからず、再度巻き戻し。そうゆう秘密が隠されていたんだなと。ウルっと来てしまいまいました。