明日は我が身。「終わった人」

ここまでしてくれれば思い返すことなし

時計の針とにらめっこし、定時の5時ちょうどに席を立ちお帰りかなと思ったらお勤めごくろうさん。本日をもって長ーい、長ーいサラリーマン人生卒業。

席を立つや部下たちがねぎらい言葉をかけてくれて、「おまえいじっているな」と思いつつも顔には一切出さないのが年の功。

最後はビル前に乗り付けたハイヤーに乗って自宅まで。本人としては寂しさいっぱい、未練タラタラなものの、多くの社員に見送られるだけでも幸せ。

終わった人

我がサラリーマン人生に悔いなし。これからの人生大いに楽しもうと思わないのが不思議。

自分も定年を迎える日には、こんな心境になっているのかなと。

在宅勤務で予行演習しておけば・・・

よく言われる会社以外にも、町内会や趣味などの仲間、グループを持つのは大事とはよく言ったもの。

仕事一辺倒だった彼の場合、その暮らしっぷりは在宅勤務のそれと大して変わらず。

昼間からテレビの前に鎮座して、時が過ぎていくのをひたすら待つだけ。食事は奥さんが作り置きしてくれたもの、あるいはコンビニ弁当。

在宅勤務を少しでも経験していれば、もう少し充実した暮らしができたのに。

そう考えると、今回のコロナ禍による在宅勤務は意味あるものだなとつくづく思いました。

新しい事始めに新しい出会い

代わり映えしない毎日を過ごす中で、新しい事を始めてみようというのは大事。新たな扉を開くことで、新たな発見、お友達に知り合うきっかけにもなります。

主人公もご多分にもれず、今やシニアのたまり場とかしたフィットネスクラブに入会。

そこで、彼の定年後の冴えない暮らしを一変させる事が起きます。

持っている人は持っているんだなとつくづく感じましたよ。

ひょんなことから社長業。順風満帆に見えたけど・・・

同じフィットネスクラブに通う30代の男性。この方、マスコミにも取り上げられるようなIT社長。

この方より会社の顧問になってくれと頼まれ、最初こそ断っていたものの相手の熱意にほだされ承諾。

こうして再びサラリーマンにカンバックすることができました。

この世代の方々は、やはり生きがいは仕事なのか、表情にもみるみる生気が蘇り、見違えるほど。

しばらくは順調に顧問業をこなし、社長からも仕事っぷりを認められ我が世の春を謳歌していたのに、まさかの社長急死。

この高低差激しい状況変化に、さしものベテランサラリーマンも激しくうろたえるばかり。

社長業を中の人が引き継ぎ、外野の自分は冴えない老後の暮らしにカンバックしようと決め込んでいたのに、まさかの社長要請。

次期社長と目されていたスタッフから自分は経験が浅いので社長業は務まらない。

経験豊富で、東大卒でメガバンク出身のあなたしかいないと。

気になるのは熟年離婚だけど・・・

俺はまだ終わっていないという想いに、火がついちゃったのか家族の反対を押し切り社長を承諾することに。

新たな人生を歩むつもりが、再びサラリーマン人生に戻り、しかも重責の社長業につくとは。

この激しい変わりように、ある意味、この人持っているなと感心しました。

残るは妻との関係。妻から愛想を尽かされ、熟年離婚にしちゃうのか。こっちの方が僕的にはハラハラ・ドキドキでした。

最後はどこに着地するのか。ぜひご覧ください。