犯罪人を飛行機で輸送
連続レイプ犯の容疑をかけられ、飛行機で移動することになった犯人。「俺は無実だ。人間違いだ」と懇願する態度は、あーかわいそうにと同情を誘います。
イケメンで賢そうで紳士的。こんな人がまさかとは思いましたが、作品が進むにつれ、その本性が顔を出してきます。
最初はいい人だったのに
彼ともう一人、殺人の罪を犯して輸送される男性がいました。こちらはいかにも極悪人といった感じ。
他の乗客にはチョッカイ出すし、同行している刑事さんも困り顔。
両手を手錠で拘束され足元も情がかけられているので脱走なんぞはほぼ無理。
なのに、この極悪人。刑事の目を盗み、トイレの蛇口を凶器にして刑事さんをブスリ。手錠の鍵とピストルを奪い、彼を人質に脱走を目論みます。
刑事さん4名につかれているのに手際が良すぎるのなんのって。
こっちの話を膨らましても面白い感じがしました。
で、刑事さんを人質にトイレから出てきた極悪人。飛行機の中は大パニック。なのに1人だけ冷静で、犯人の説得を試みるなど、乗員乗客の味方として振る舞います。
結局、言うことを聞かない犯人をズドンと一発で仕留め、パチパチと思いきや、そこからこのレイプ犯の本性が顔を出してくるのです。
次から次へと人を殺し、しまいには副機長まで殺め留まることを知らない。
言葉遣いも粗暴となり、それまでの紳士的態度はゼロ。人を殺しているのにヘラヘラと笑いまるで楽しんでいるのではないかと思うくらい。
スチュワーデスさん危機一髪
そんなレイプ犯に気に入られちゃったのがスチュワーデスのAさん。スチュワーデスさんも最初は好意的な目で見ていたのですが、彼が死体を鼻歌を歌いながら動かしているのを見て、コイツはまずい奴だと気づき、彼との戦いが切って落とされるのでした。
レイプ犯としては彼女と一緒に墜落して死にたい。スチュワーデスさんは残りわずかになった乗客と一緒に無事に目的地に着陸したい。
けど、助っ人となる人は1人もいない。1人で戦うしかない。消化器をかけてみたり。ドアに足を挟ませてみたり。どれも身動き取れない位の痛さなのに、ゾンビのごとく復活するレイプ犯。何度も彼に殺されかけるも、奇跡的に飛行機が大揺れするなどして、すんでのところで彼から逃げまわっていました。
飛行機は墜落寸前
殺人鬼と対峙するだけでも物凄くエネルギーを使うのに、飛行機を墜落させない任務を与えられ、普通の人だったら命を守るだけで精一杯でパニックになるのに、冷静に無線で別の機長の指示にしたがいながら着陸までこぎつきます。
途中、途中でレイプ犯の邪魔が入りながらの飛行機操縦は尊敬しちゃいます。
とにかくラスト10分は見ものです。ぜひ