オムニバス映画を考える
題材はイヴの夜。季節は春真っ只中だけに感情移入もイマイチ。救いはいくつもの物語が同時進行で進むオムニバス形式だったこと。イヴに向けてひとつの物語を追うだけでは早々に飽きが来ていたいと思う。
物語は全部で4つ。遠距離、家族愛そして熟年愛
ウルッと来たのは時任三郎主演の家族愛を描いた作品。余命3ヶ月を宣告され一日でも長く息子と過ごしたいという切ない願いがヒシヒシと伝わってくる。授業参観のシーンは号泣もの。
熟年愛も胸にジーン
旬な女優陣に加え、大ベテランの倍賞千恵子が出演しているのも見どころのひとつ。男はつらいよシリーズのさくら役しか見ていなかっただけに、また違った一面が見れて良かった。
遠い昔に離れ離れになった彼の近況が聖夜の夜に知るとは何ともロマンチックすぎる。
際立つ輝き木村文乃
彼女の主演映画を見るのは初めてだったけど、演技はさておき、こんなにもかわいかったのかと再発見。バラエティでたまに目にする存在だったけど、そこまで気になる存在ではなかった。
高梨臨もかわいいけど、その可愛さがかすむほどの愛おしさ。
あそこまで遠距離恋愛を前向きに捉えてくれれば喧嘩もないだろうなと。彼氏がうらやましすぎるし、出来た彼女にその態度はないだろうと、画面に向かってブツクサブツクサ。
最後に・・・。
見終わった感想は、木村文乃はかわいい、倍賞千恵子の存在感は健在。話よりも出演者に目がいく作品でした。