余命わずかのヒロイン。けど暗さゼロ
本作品とどうしても重ねて見てしまうのが、昔、むかしに大流行した世界の中心で愛を叫ぶ。
ヒロインが余命わずかながら、周囲の不安をよそに本人はいたって笑顔をたやさない。時には軽めの冗談を言ってみたり、それがまた痛々しく感じて泣けてきます。
本作品のヒロイン役、永野芽郁も自分が余命わずかと知っていながらも、落ち込んだ素振りも一切なく、本当に病気なの?と思える位の明るさ。
確か、セカチュウの長澤まさみも、彼女に負けない位の明るさを周囲に振りまいていました。
男子はどこか控えめの所も似ている
一方、彼女を看取る彼氏役の性格と言えば、どこか控えめ。コントラストがはっきりしている分、非常にバランスが取れています。
そんな彼が、彼女を想って積極的に事をなす姿は涙を誘います。
彼氏役の岡田君を最初見た時、まさにクルーを絵に書いたような感じ。セカチュウの森山くんはどこか抜けている所があって親近感を持てたけど、岡田君は付け入るすきがないというか、完璧な感じが漂っていました。
代行というワガママはあり
そんな体温低めの彼が、積極的に彼女のために尽くすはずはない。
てなわけで、永野芽郁から積極的なアプローチを仕掛けていきます。
まずはお菓子の買いに行かせる所からはじまり、私の代行という名目で、遊園地に行かせたり、バンジージャンプを体験させたり、離婚したお父さんに会いに行かせたり・・・。
最初は気乗りしない彼でしたが、次第に次は何?とむしろおかわりを要求するほどに調教を成功。
岡田君はどんどん彼女の虜になっていきました。
胸に迫るパンチ力ではセカチュウかも
まるで付き合っているかのような二人。幸せいっぱいのオーラーが溢れ出しているのに彼女には死が迫っている。
といわけで、心の底から楽しいと感じてはいないんだろうなと。
そんな時に、やってきました様態急変。それまで普通におしゃべりしていたのに、電池がキレてしまったおもちゃのようにストンを気を失う彼女。
このシーン、セカチュウでもありましたが、長澤まさみを抱きながら泣きじゃくる森山君の演技にこっちも涙ポロリしたのを思い出しました。
そうゆう意味でいくと、泣ける作品か否かで見ると本作品はセカチュウほどではありませんでした。
地味に脇を固める女優さんがすごい
余談ですが、脇を固める女優さんを演技を楽しむのも良いかなと。
まず岡田君の姉が、イケイケ松本でおなじみのあの女優さん。永野芽郁が入院する世話役の看護師が優香、極めつけは、岡田君のママが長谷川京子。
ハセキョウが高校生の子供がいる母親役かよと驚きましたが・・・
ハセキョウを除き、松本さん、優香は、作品を見終わってからネットを見て確認。
誰かに似ているなと想って気になっていましたが、まさか本人だっとは。
逆に役に入り込んで、オーラーを消している所がすごい。優香も声の感じが違うので、最後まで気づきませんでした・・・。