本選びはレビュー頼み
本選びは決まって歴史モノですが、たまに違うジャンルが読みたくなることもあります。外したくない気持ちが働き、作家で選んでみたり、書評で選んでみたり、その時々によって変わります。んで、今回はレビューで選んでみました。
レビュー数が200を超えなのに、星4つというものすごいスコアの高さ。これは外さないだろうということで決めました。
物語はある女性とお友達のお話
女性起業家とそこで働く主婦のお話と仲良し女子高生2人組のお話。世代も時間軸も全く異なるこの2つの物語が同時並行で進んでいきます。
両者の接点は、どちらの物語にも登場する葵という女性。女性起業家になた葵と高校生の時の葵が描かれています。
面白いのが、女性起業家は、主婦のフィルター越しに葵が描かれており、高校生の葵、葵本人を通して描かれています。
ってことは、他人から見られている自分、自分で語る自分の両方をほぼ同時に第三者(読者)が知ることができるのです。
人からは雑な性格と見られているのに・・・
女性起業家のくせに、というのは失礼ですが、とにかく性格が大雑把で細かいことは気にしない。成り行きに任せて、事が起きればその時考えようという、どちらかと言うとイケイケドンドン的な性格。
が、主婦からみた葵像。
が、葵自身は、とにかく人の目を気にして、心が繊細というか、石橋を叩いて渡るというか、先々のこともしっかり見据えてしっかり物事を考えている感じ。
人から見られている自分も、本人自身でこうもギャップがあるのかと驚かさせられます。
年を経て、性格が代わってしまったというのはあるかと思いますが、繊細な性格からザツな性格へ180度変わるというのもないかなと。どこかで昔の自分が残っているようなものだと思いますね。
待てど暮せど事件が起きない
今、読み終えての正直な感想は、「えっ、これで終わり?」というもの。
高校生の時の繊細な葵が、ガサツな女性に変貌したのは何か大きな理由があったのでは?と期待していたのですが、待てど暮せど何も起きやしない。
まさか、この主婦がとんでもないことをしでかすのでは?と期待していたのですが、こちらも全く持って何もなし。
そうこうしている内に残り数ページとなり、あっけなく終了。
読了後、レビューの内容を見ましたが、共感ができるところが多々あったなど、心理描写などで、あるある的なものが多かったご様子。
レビュー数の数、星の数もそうですが、内容もこれからちょっと参考にしてみようと思った次第です。