50年間も明かされなかった真実
キューバー革命を成し遂げ、今なお多くの人から愛されるチェ・ゲバラ。その歴史上の人物と共にボリビアの革命戦争を戦った日本人フレディ・マエムラの生涯を綴った作品です。
この話、50年間も明るみに出ることはなかったというのですから驚き。
東西冷戦という時代、キューバとアメリカの国交断絶という諸問題からあったからでしょう。
それにしても、日本版チェ・ゲバラとも言えるフレディの生き様は凄いの一言につきます。
キューバー危機に参加
元々は父と一緒にボリビアに移住したフレディは自国の医療、教育水準の低さを憂い、当時近隣ではこれらの水準の高いキューバの大学に留学。
医学を学びに国に帰り多くの人を助けようと志高く勉学に励んでいました。
そこに降って湧いたキューバー危機。アメリカの喉元とも言えるキューバーにソ連が核兵器を輸出しているということで、両国は一触即発の状態に。
いつ戦争が起きてもおかしくない状態になります。学生たちも自ら志願して民兵としてこの危難に乗り越えようとしました。特にフレディは組織を統率力に優れたいたこともあり、入隊後、頭角を表します。
日本人がキューバー側についてアメリカと戦ったという事実があっただけでも凄いことですね。
結果的には戦争に至らず平穏な日々を取り戻すことになったのですが、事態はフレディの母国であるボリビアで起きてしまいました。
ボリビアでまさかのクーデター
この情報を新聞を通して知り、いてもたってもいられなくなったフレディ。学生ながらも優秀さが認められ、教授のサポート役として給料も支給され、順風満帆な人生を歩んでいたのに、それらを放り投げて自国ボリビアに戻ることを決意しました。
クーデター政権が国をまとめるようなことになれば、今よりも国民の生活が苦しくなることを感じていたから。
そして、この闘いにはチェ・ゲバラも参戦。革命軍を支持する形で、心強い味方を手に入れることができたのです。
チェ・ゲバラ戦死
この闘いで、チェ・ゲバラは戦死。戦況も芳しくなく革命軍はジリジリと後退を強いられることに。
フレディが所属した部隊も戦況は一緒。周囲を敵方に囲まれ、万事休す。
とは言え、貧困層は彼らの支持層。貴重な情報をフレディたちに流してくれるなど協力的でした。
ある川瀬のポイントまで行けば政府軍の目をかいくぐれると。
その情報を頼りに川瀬に向かった部隊ですが、その情報は全くの嘘で、政府軍が手ぐすねひいて待っているという危険きわまらないポイントだったのです。
果たして無事この危難を乗り越えることができるのか、ぜひ本作品をご覧ください。