我が子が目の前で瞬殺
棚にあったであろう商品はなく、店内のフロアは商品の箱が散乱。明らかに泥棒さんに入られた店舗に、似つかわしくない子供連れの家族。子供が熱を出したようで薬を与えているようで、それ売り物だろうと思いましたが、何か込み入った事情がある様子。
ママもパパもそして、子供も一言も言葉を発しない。末っ子がおもちゃのスペースシャトルを持ってこようものなら、全員が真っ青。恐る恐る子供の手からおもちゃを取り上げ、急ぎ電池を抜いて「音が出るからだめ」って。
急ぎ荒らされた店舗を後にする家族でしたが、街の中も人が一人もいない、ほぼゴーストタウン化した感じ。
明らかに何かやばいことが起きているんだとということだけは察しがつきました。
合点が行きましたよ。やっと
街を出て、山奥を歩いていた時に事件が勃発しました。
長女が弟を不憫に思い、店を出る間際におもちゃを彼に戻したんですが、この末っ子が知恵がありすぎたのか、おもちゃに電池をセットして、山奥でスイッチをポチっと。
これに驚いた家族一同。急ぎ彼に向かって走り出すパパ。最初は何が起きたかと思いましたが、草むらから異様な生物が現れ、末っ子をパクリ
この光景を見て、やっと合点が行きました。
この作品で描かれている話は絶対に音を出してはいけない世界だったんです。
騒ぎたい盛りなのに偉いよ。本当に
このエリアが地球を襲ったのが今から約400日前のこと。日が経つに連れて被害は全世界に広がりほぼ人類滅亡といった感じ。
なのに、今の今まで生き延びただけも生きてこれたのはある意味、奇跡と言っていいでしょう。
けど、これまでの努力が一瞬の内に水の泡となり、末っ子の死を声に出して悼むことができない。
まだ声に出して大騒ぎしたい年齢なのに、声を出すことを禁じられ、健気にも手話を学び自分の命を守る姿に気の毒に思いました。
そこが弱点だったのか。ねずみと一緒じゃん
山中暮らしをはじめたものの、何度もエイリアンに襲われる事態に遭遇。その都度、何とかエイリアンに気づかれずやり過ごしてきました。
クライマックスのエイリアンと向き合ったシーンは絶体絶命のピンチ。ママの抱く新生児がオギャーと泣いてしまったら、即死に追いやられます。
この時に長女が偶然にもエイリアンの弱点を知ることができ、その場で即実践すると、エリアンはパタリと倒れ込み、締めはママの猟銃に攻撃。こうしてエリアンを退治し、無事難を逃れることができたのでした。
ぜひとも電車でやって欲しい
いかに日常を無音で過ごすことが難しいかを知りましたが、公共の場に限りエイリアン出現ということにしてくれればいいんですけどね・・・