弱り目に祟り目。食べログの受難

寿司Blog 反省

飲食店の離脱。有料会員の減少

グルメサイトの雄と言えばぐるなびと食べログ。会社の飲み会では必ず言ってよいほど利用していたサイトでした。

ユーザーにとっては店選びのツールとして広く親しまれてきましたが、最近ではちょっと元気がない印象。

まずこの手のグルメサイトに掲載をやめる店舗が増えつつあるということ。自社でサイトを立ち上げたり、あるいはGoogle Mapsを使ってみたり・・・。

一方の利用者側も有料サービス会員は2017年をピックに減少しており、直近では非公開。深刻なユーザー離れが起きていると思われます。

評価が不当と訴えられる食べログ

さらに追い打ちをかけるかのごとく起きた飲食店との訴訟問題。

平たく言えば不当な評価をされて店の評判を著しく落とされ、売上が急減。訴えたのは韓流村が運営する「コラボ」。

事の発端は2019年5月に実施された評価アルゴリズムの改変。

中規模チェーン店よりも広告出稿力の高い大手チェーン店の評価するといった恣意的な改変だったと主張。

とは言え、食べログ側はそうは簡単にアルゴリズムの中身を公表することをできないと断固拒否。

業界内外でもこの裁判の結果に注目が集まっています。

飲食店側の公取?。

受難続きの食べログを襲った訴訟問題ですが、この裁判が実施される前に公取から指摘されたという面も相手方に訴えるきっかけを作ったとも言えます。

公取としては、これまた評価が恣意的に操作されているもので、透明性、公平性に著しく欠けるというもの。

飲食店にとっては、頼もしい援軍がついてくれたこと大喜びのはずでしょう。この余勢をかって、今なら食べログ相手に訴訟を起こしてもイケると思ったのでしょう。

韓流村の社長は食べログ側の和解をきっぱりと拒否。行き着くところまで戦い抜くとのこと。

この勝負、勝てばアルゴリズムが恣意的に操作されているか否かを世に広く知っているきっかけにもあり、飲食店としても大きな一歩になるでしょう。

仮に負けたとしても、今度は公取が入って、先に上げた調査報告をもとに是正するよう求めてくることができ、どちらに転んでも飲食店にとってメリットがあります。

評価サイトも訴えられる時代か?

弱り目に祟り目状態の食べログですが、裁判で負けても勝っても苦しいことには変わらず、この先もしばらくは苦難が続くことでしょう。

それにしても評価サイトが訴えられるとは、この裁判、他の業界にも広がる可能性も高く、やはり今の時代、透明性がいかに大事かを学んだ次第です。

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