クルマ本体ではなく周辺ビジネスで稼ぐ。中国の目のつけどころがエグい

Blog 反省

EVのネックは、満充に時間がかること

EVのネックと言えば燃料が満タンにするまでの時間がガソリンに比べると時間がかかる点。

ガソリンではあれば、ものの5分位で満タンになるものの、EVの場合は急速充電とて1時間以上はかかってしまいます。

ので、スマホのごとく寝ている間に充電といった作業がどうしても発生してくる。突然のガス欠に見舞われた際は悲劇。EVスタンドで1時間近く待たされることもあるでしょう。

が、この課題を解決してくれるのが電池交換サービスという方法。過去にも新聞などで取り上げられていましたが、これが中国では既に実用化されているというのですから驚きました

中国国内で普及が進む電池交換ステーション

電池交換サービスは、満タンの電池に差し替える仕組みなので、時間はたったの5分。ドライバーは運転席にいながらにして自動で満タンにしてくれる。

クルマから降りて給油口を開いて、給油ガンを差し込む必要もなし。しかも電池交換サービスの混雑状況をスマホで確認できるというのですから、至れり尽くせりです。

現在、中国国内における電池交換ステーションの数は約1300箇所。2023年には交換スピードを2割も短縮できるとのことで、まだまだ進化し続けているところが素晴らしい

その手があったか。さすが商売上手の中国

この電池交換サービスを車両販売とセットにしているのがカーメーカーのNIO

電池会社と電池交換サービス企業とタッグを組み、バッテリーアズサービス、BaaSを展開。

このサービスを利用すると電池分の価格が値引きされ、月額で利用料を支払うというもの。

電池分の値引きが約7万元。んで、利用料金が1060元。約5年間で元が取れるという計算になれます。5年間経年劣化なく、ほぼ新品の電池を積んで走る。経年劣化を気にすることもなく精神的な負担も少なくなること間違いないでしょう。

目のつけどころが渋い。中国の深謀遠慮

EVの特許出願数を見ると、トヨタ自動車がトップ。中でも車両周りのEV基本性能、ハイブリッド車などで圧倒的な出願数を誇っています。

一方、中国企業は、車両周りは少ないものの、電池周りの特許出願数はトヨタを凌ぐほどの出願数となっており、両者の違いが鮮明になりました。

EVは電池が肝というのは広く知れ渡っていますが、その周辺でも飯の種になることに早くから気づいているのは、さすが中国と言えます。

日本国内は、まずは充電設備の充実から取り組みを進めなければなりませんが、このスピードでは中国との差が、どんどん広がっていくような気がしてなりません。

電池交換サービスという近未来的なサービスに手を挙げてくれる企業が出てきてくれないかと切に願うばかりです。

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