つまんでいますね。こいつ・・・
ナニワ金融道で、読んでいるとよく出てくる「つまんでいますね」とセリフ。
新規にお金を借りに来た客にお金を貸していいかを判断する材料として、金融機関のデータベースでチェックするわけです。
返済が滞っていれば、ブラックリストにラインナップされ、当然お金を貸すことはできない。
このように金融機関同士で情報の共有化が古くから行われていました。それを知ってか知らずか融資者は返済が滞れば、他の金融機関からお金を借り、そのお金を返済に当て、地獄の自転車操業が始まり自己破産の道を歩むわけです。
これに似たような話が、電気料金の支払いで起きているというので記事にしてみました。
電力自由化で選択肢アップ
2016年4月から電力自由化となり、大きな話題を呼びました。
それまでの地域独占の大手電力会社しか選択肢がなかった消費者が、自ら電力会社を選べる時代が来たのです。
が、1年を経過して電力会社を乗り換えた人は全体のわずか数%。まだまだ様子見といった感じが拭えません。救いは月別に見ると右肩上がりで新電力で乗り換えている人が増えている点。
もう少し時間が立てば、乗り換えも促進されるのだと思います。
選択肢が増えたことで、未払いの抜け道も
それまでは地域独占の大手電力会社としか契約できなかったため、電気代を滞納すると電気が止められちゃいます。
急ぎ電気代を払いにコンビニに向かい、事なきを得た人も多いハズ。
が、2016年以降は、コンビニに急ぐ必要もなくなりました。というのも、電力会社を乗り換えてしまえばいいのです。
次から次へと電力会社を乗り換えることで、タダで電気を使い放題できちゃう。
これに頭を悩ませているのが新電力会社の人たち。
とにかく薄利で商売しているだけに一人でも未払いがいると経営に対するダメージは相当大きい。
電気代未払いブラックリスト
これが一人や二人やまだしも、業界内での大問題に発展していることから、かなりの数で電気代を踏み倒しちゃっている人が多いことに気付かされます。
対策としては冒頭で触れたブラックリストの作成。
電気代を滞納している客を業界内で共有化。
契約時にブラックリストをチェックして問題があれば契約は結ばない。
こうすることで、踏み倒しも減ると思います。
また踏み倒し分をきっちり払ってもらうよう、電気代にその分を乗せるとか。色々と対策は取れるのかと思います。
業界が健全に発展することで競争も活性化し、ひいては使用料金の低減にも結びつくと思うんです。
となると、こういった不正に対する対策を業界内でただしていくルールは必要だと思います。