ナチス目線の映画かと・・・
第二次世界大戦の映画は数多く見てきましたが、どれもナチス陥落、連合国勝利といった内容がほとんど。
ということもあり、僕の中ではかなり異色もの。期待していた見たけれど、内容はソ連軍の若き兵士とそれを監視する兵士の友情物語。
いつ、ナチス軍がドッと押し寄せて、ソ連軍を駆逐していくかを待っていたのに、待てど暮せどその気配は一切なし。
明らかな釣りタイトル。悔しいので最後まで観てやりました。
敵前逃亡じゃないのに死刑?
ドイツ軍の猛攻に会い、軍曹の「お前ら逃げずに立ち向かえ」という命令を無視して一目散に逃げた兵士のお話。
早速、軍法会議に処せられ、なんと若くして死刑。戦場経験も浅い感じ。初戦で大敗して選手生命を経たれたプロ野球選手も真っ青。当時のソ連は軍律が厳しかったですね。
で、取り急ぎ本部に移送されるまでの間、裏庭の地面に穴を掘った雑な独房にしばらくの間に監禁されます。
で、その監視役が、これから生死を共にするモンゴル系の兵士でした。
堅物野郎もここまでくれば本物
ところが、彼を収容していた街がドイツ軍に襲われ、焼け野原に。彼の罪状もチャラかと思いきや、上からの命令には絶対服従の監視役は、本部に彼を連行するまでチャラにではできないの一点張り。
その後も他の部隊に合流し、これからドイツ兵を攻めるという時も、「私の任務は囚人の移送。なので、作戦には参加できない」と部隊への参加を拒否。という具合に、命令は絶対。こんな部下がいれば、さぞ上司の気苦労も少ないとうらやましくも思いました。
結局、この2人、作戦には参加することになり、敵陣への一番乗り、軍に勢いをつけたとかで、大きな戦功を挙げます。そのままこの部隊に留まっていれば、昇進も夢ではないのに、作戦完了後は、この部隊を離れ、再び本部へ目指し、2人旅が始まります。
心が通い始めた2人
文字のかけない監視役に故郷への手紙を代筆してあげたり、死刑宣告された彼は、新品のブーツをプレゼントしたり、お互いの立場を忘れて親交を深めていきます。
まぁ、長きにわたって寝食を共にしていると、そのような気持ちが芽生えるのはごく自然だと思います。
時は流れて数年後、死刑宣告された彼は、彼の助けや戦功などによって死刑を逃れ、さらには軍部内でどんどと昇進し、場所はソ連統治下のドイツ。
偶然、監視役の彼と大きな戦功を挙げた日に出会った軍部のお偉いさんと再会。このお偉いさんも彼に再び出会えたことに大喜びし、彼に会ったら渡そうと思っていた新聞記事を彼に渡します。
そこには監視役と2人で写真に映る彼の姿が・・・
最後の最後にウルッと来たので、釣りタイトルでも許してあげたくなりました。