激震。大塚家具身売りか
お家騒動で起きたのが今から3年位前でしょうか。大塚家具のそれまでの高級路線をあらためて、ニトリ、イケアが得意とする市場に方針を変更しました。
が、結果は大惨敗。一度も黒字にすることなく今や身売り先を探すのに大忙しといった感じにすら映ります。
一方のニトリ、イケアはと言えば、安さ爆発が大受けし、二社とも順風満帆。ライバルが増えようとも業績はビクともしないとう圧倒的な強さを感じます。
ニトリは、何と31期連続増収。
イケアも・・・・と思いましたが、こちらは2期連続の減収。イマイチ業績が振るいません。
大塚家具の参入による影響という見方もできますが、ニトリの攻勢に押され気味というのが正直なところでしょう。
2020年には出店数14店舗
イケアが日本上陸した年のフィーバーっぷりと言ったら、ものすごかったです。
確か人工スキー場ザウスの跡地に建てられた店舗は連日周辺道路は大渋滞。
土日にイケアの周辺を走ったら地獄だと。1時間かけて数百mしか進まないと言われましたから。
それからもう10年以上立ちましたが、今では全国に9店舗。2020年には14店舗とあと5店舗ということで順調にも見えますが、事情は全く逆で17年の新規は1店舗、18年は未だゼロといった状況。しかも今年になって1店舗閉鎖していますから厳しいのが現状です。
新サービスで復活を狙う
まずは出店戦略ですが、ニトリがそれまでの郊外から都心にも力を入れ始めました。
今から数年前、銀座にニトリがオープンと大きな話題となりました。結果は大成功。その後の都心への出店攻勢を見る限り、この戦略更は成功に終わったことを物語っています。
イケアも、郊外から都心への出店を力を入れるものの、ただ単に同じ商品を置くのではなく、都心サイズのお家にあった家具を中心に品揃えをしているとか。
他にもこれはすごいと思ったのが家具のレンタルサービス。加えて下取り事業も進めているようで、これなら引っ越しを頻繁にする人であれば、家を移る際に家のサイズに合わせて家具を切り替えることが容易にできます。
他にも店舗にスウェーデン料理を扱うレストランを併設するなど、スウェーデン文化の普及を通したブランディング強化にも力をいれはじめました。
ニトリ一人勝ちの家具屋さんの中で、どこまでイケアが食い下がることができるのか。
前評判だけ高くて撤退した外資系企業をいくつも見てきただけに、イケアだけは同じ道を歩んで欲しくないと切に願うばかりです。