負の遺産として揶揄されるATM
輸送や警備などを含めると年間の管理費がとんでもない金額になるATM。
フィンテックが普及し、競争が激しくなる銀行にとって正直ATM事業は負の遺産といってもいい。
そこに投資をするなら、もうちょっとIT系の事業に投資した方がまし。
そんなこともあってか、銀行間でATMを相乗りさせたり、店舗の統廃合によるATM減らしが盛んに行われています。
他にもATM事業はセブン銀行にまるっとお願いする地方銀行などもあり、セブン銀行にとっては追い風かと思いきや、セブン銀行もくるしんでいるみたいです。
受け皿としてセブン銀も頑張ってきたけど・・・
直近の1日あたりの利用は、1台につき約92件。5年前は100件超あり、それが年々減少しているようで、この状況はもうしばらく続きそう。
お国がキャッシュレスを推進し、この追い風に乗ろうとかQR決済が会員獲得に大幅振る舞いをしているのですから、致し方ありません。
お金を引き落としたり、振込をしたり。従来はそれだけでも手数料収入で食っていきましたが、将来的には事業的には厳しい。
てなわけで、ATM機能の他にも機能を追加しているのがミソ。
さすがセブンといった感じがします。
外国人向けビザ申請サービスが秀逸
例えば身近な所で言えば電子マネーのチャージ機能。他にも外国人労働者向けにオンラインのビザ申請サービスを手がけるワンビザと提携し、すぐに銀行口座がぐくれる仕組みを構築しました。
これから外国人労働者が増えていく中で、これ大変ありがたいサービスでしょう。
そう簡単に日本で銀行口座を作ることはできませんし、ビザ申請とセットに口座が開設されるのではあれば、外国人労働者にとってもありがたい話です。
お給料前借りサービスにも対応
他にもお給料前借りサービスを提供する会社と提携し、お金受け取り機器としてセブン銀行のATMが使えるようになりました。
他にも口座はないものの、smsで受け取った暗証番号を入力すると、ATMからお金が引き出せるというもの。
海外でも確かこのサービスは盛んに行われていたと思います。
個人間の送金も簡単にできるので、このsmsの送金サービスは今後日本でも広がりを見せていくのではないでしょうか。
で、そのデファクトスタンダードはセブン銀行というのも、あながち現実味のある話かもしれませんね。
セブン銀が一人勝ちかも
ほぼほぼレッドオーシャンであったATM事業が、相次ぐライバルの撤退でほぼ一人勝ち状態のセブン銀行。
ATMといったらセブンという未来も実施に起きるかもしれませんね