街からATMが消える?

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結構な負担となっているATM

金曜の夕方ともなれば、長蛇列をつくるATM。カードか電子マネーで決済を済ませる自分にとっては不思議でならない光景。

この様子を見る度に日本はまだまだ現金主義なんだなと思ったりもします。

とは言え、この長蛇の列にも理由が。恐らく需要に対して圧倒的にATMの数が少ないんでしょうね。

もっと設置してあげればいいのに思いますが、これが結構な金額なことにビックリ。

ATMを1台設置するのに初期費用で約200万ー300万

運用期間中もメンテや警備、輸送で月30ー40万円もかかります。

これでは簡単に台数を増やすこともままなりません。

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減少するATM

銀行にとっては顧客との貴重な接点となるATMですが、収益が悪化する現在の銀行業界にとってはかなりの負担。特に地銀なんかはもっと厳しい。

それまでは自前で用意していたのを、セブン銀行のATMを借りるという銀行も珍しくなくなってきました。

ATMの座を銀行から奪ったとも見えるコンビニでも、新規出店よりも既存店の強化にシフトしてきているようで、さらなるATMの台数の伸びは期待できません。

てなると、今起きている長蛇の列がもっともっと長くなってしますことも考えられます。

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移動型ATM

岐阜県の地銀大垣共立銀行では、移動型ATMの運用を2000年から開始

空白地帯とも呼べる地域を補完する意味合いでスタートしたのがきっかけで、これが大当たり。

ATMの他にも新規口座の開設やローンの申し込みなども受け付けているというのですから、移動型ATMというよりも、移動型銀行と言ってもいいでしょう。

この成功をウケて他の地銀も同様のサービスを始めているとのこと。

今後は待ちのATMから攻めのATMになってくるんでしょうね。

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スーパーがATM代わり

海外では既に当たり前になっているこのサービス。お金の引き出しを銀行に代わり、スーパーやホテルが代行してくれるというもの。

仕組みはこんな感じ。レジの店員にキャッシュアウトをしたいと告げると、レジ横になる専用機器に銀行カードの挿入を促され、カードを入れるとその場で現金が引き出せるというもの。

夕方には営業が終了してしまうATMもあり、お金の引き出し損ねた場合にはスーパーで下ろせるということで、こちらも今広がりを見せているサービスです。

まとめ

このように、ATMを取り巻く環境は厳しさを増す中、それに代わるサービスが起きているというのが現状です。

消費増税とともに電子マネーの普及に力を入れることになりますが、これが不発に終わると、ATM関連の新サービスが必要となってくるのでしょう。

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