10年ごとに想定外の事件が勃発
アイリス大山会長のインタビュー記事によれば10年ごとに大きな災難が起きているという。
同社は石油ショックで倒産寸前まで追いやられ、その後は何とか難を逃れ、続くバブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災を経験し、有事に対する備えを進めてきたとか。
今回のコロナ騒ぎでは、過去の経験が活きているのか、従業員の解雇はしないとのこと。
危機を何度も経験しているというのは、企業としては大きな強みなんでしょう。
内部留保多すぎでしょと言われましたが・・・
海外に比べると、日本のサラリーマンの給与は数年間一定で全くのフラット状態。
なのに、企業は最高益を叩き出すところも現れ、少しは社員の給与にまわしなさいよと、しまいには政府が企業経営にも口をはさむ始末。
それが、今回のコロナ禍で一転、この貯えのおかげで、この危機を乗り越えることができるのだから・・・。
想定外の災難も折込済み?ユニクロ
例えばユニクロの柳井会長のインタビュによれば「経営環境の激変に即座に対応するための必要な資金は以前から少しずつ用意している」とのこと。
今期は4年ぶりの減益に沈んだユニクロでしたが、この発言を受け株価は一時的に6%高。これも柳井さんのコメントにより、将来的の安心を感じ取ったのでしょう。
他にも日本電産の永守会長も将来に向けた戦略を語るなど、コロナ収束後を見据えたコメントを残すなど、名経営者の有事に対する備えもきっちりと行っていることが伺えます。
10年後はどんな災難が待ってるの?
といった具合に、大企業の場合は、これまで多くの想定外の災難を経験することで、将来に目をやりつつ、トラブル時の対応にもきっちりと手を打っているという所は感心させられます
どうしても先にしか見ない経営になりがちですが・・・。
とは言え、中小零細企業の場合は、貯えに回すなら、将来に投資という判断が働くんでしょうね。
限られた資金ですから、致し方ないところではありますが・・・。
ので、資金蒸発も数ヶ月を待たずして発生してしまうわけで、倒産してしまうのも無理はないのかなと思います。
アイリス大山会長の10年ごとに、とんだ災難が引き起こるとのコメントに触れ、ならば10年後を見据えて、コツコツと有事に備えた備蓄を進めるということなら、中小零細企業もできると思います。
とは言え、今回のコロナはさすがにアイリス大山の会長ですら予期できなかった出来事。
10年後は宇宙人の侵略でも来るのか。ありえない話が現実化する昨今、なくはない話かなと思ったしだいです。