フリスクが余裕で口に放り込める喜び
クルーズコントロールの進化系とも言える自動追尾&停止機能。スバルのぶつからないクルマで一気に他メーカーも追随。
高速道路ではほぼアクセルを踏むことなくスネがつってしまう怖さからも開放され、一度使ったら二度と戻れない位の便利機能です。
さらに最近のクルマではしばらくの間、ハンドルが手を離しても車線をキープしてくれる。ハンドルに握ってくださいと警告は出るものの数十秒間は自動運転を体験できちゃう。
片手ではなかなか食べにくいフリスクも手を添えながら口に運べる。これだけでもいかに楽なことか。
なのに、さらにこの便利さがさらに進化させてくれたのがスバルのアイサイトXなのです。
やっちゃえ日産の永ちゃんを実現
新型レヴォーグの発売に搭載されるアイサイトXでは、手放し運転をしていてもこれまで無粋な警告メッセージは出ず、本当の意味ではの手放し運転を体験できるというもの。
さらに自動で車線変更をしてくれちゃう。時速50km以下という条件はあるものの、これは大きな進歩と言えるでしょう。
この技術、既に日産が導入済み。CMで永ちゃんが手放しで運転しているシーンが放送されていましたが、あの状況をレヴォーグでも体験できます。
普及価格帯で裾野はさらに広がる予感
アイサイトXはオプション装備ながら、車両本体価格と合わせると340万位。
一般サラリーマンには高嶺の花子さんですが、日産のそれが550万、BMWが480万円と考えると相当頑張った価格去っていということが伺えます。
この価格を安いと見たのか、予約車両の約90%がアイサイトX装着車だとか。
ぶつからないクルマで、自動ブレーキしすテームを世に広めたスバル。手放し運転の分野でも市場開拓者としての地位を狙っているのでしょう。
安いには理由があるのよん。
アイサイトXの開発の肝は、半導体メーカーと直接交渉を行い、ある意味共同で開発を進めたことがコストを大幅に低減できたと言われています。
従来は部品メーカーを介しての開発となりますが、半導体メーカーと直にやりとりし、半導体メーカーの新商品の開発に合わせてアイサイトXの開発は進められました。
ある意味汎用品的な部分もありますが、スバル用特注品を作るよりも大幅なコストダウンが実現できます。
両者にとっては良い事づくしか?
半導体開発を担った米ザイリンクスは、スバル以外の会社にも販売することが予想されます。
まぁ、それを条件にコストダウンという旨味をスバルを享受しているのでしょう。
数年後には、アイサイトXの競争優位性はなくなりますが、その頃にはさらに上をゆく機能を盛り込んでいくことでしょう。
自動運転にまた一歩近づいたかも
今回のアイサイトXの技術は、自動運転のレベルで言えばレベル2。レベル3の法規制も整備され、2021年には市販車も発売されるとか発売されないとか。
完全に機械に操作を任せるのは怖いので、僕的にはレベル2で十分。
今のレベル1でも、かなり運転の負担は減っていますんで・・・。