食料自給率4割。エネルギー自給率よりはましだけど
石炭、LNG、石油などなどエネルギーの9割を輸入に頼る日本。電気代、ガソリン代の高騰は、これらのエネルギーが昔に比べると手に入りにくくなり、円安も重なっていることが影響しています。
エネルギーほどではないですが、今、大きな問題に発展しそうなのが食料。約6割を輸入に頼っているのですが、徐々にエネルギーにも似たような問題が起き始めています。
鶏肉が高騰するかも
コメの自給率、約9割、野菜の自給率、約8割という点だけを見ると十分満たされているようにも見えますが、食卓がこれだけとなると、ちょっと寂しさを感じてしまいます。
育ちざかりとしては、やはり肉がないと食事も楽しめません。
が、この肉関連で言えば、牛肉は約4割、豚肉約5割、鶏肉約7割といった状況。十分な自給率にも見えますが、実態は、そのほとんどは輸入に頼っているとのこと。
鶏肉関して言えば、驚くことにブラジルが輸入先としては一番。スーパーで鶏肉1kgの商品が確かブラジル産でし、どうしてブラジル?と思いましたが、この事実を知り納得しました。
ブラジルだけで十分かと思いきや、第二位のタイも重要な輸入先でもあり、かなりの量が日本で消費されています。
が、ここ最近では、お値段がちょい高めだとか。理由はコロナ禍により労働者を確保しにくくなって生産量が落ち込んでいるようです。
イタリア産生ハムは食せない悲しさ
日常的に口にすることはありませんが、イタリア産生ハムが今、日本ではお目にかけることができず、その多くはスペイン産とのこと。
理由は、政府によるイタリア産生ハム輸入の一時停止が響いているようです。
というのも、イタリアではアフリカ豚熱の感染症が猛威をふるっているようで、日本に持ち込ませないための措置だとか。高い致死率とのことを考えると政府の判断は正しいかと思います。
食糧危機は色々な事で起きる
鶏肉の高騰は、コロナ禍によるもの、イタリア産生肉は感染症によるものと食糧危機に陥る原因は様々。小麦の高騰はウクライナ侵攻などが影響しています。
どれも不確実性が高く、予想がつきにくいもの。とはいえ、もしもに備えて対策を打たないとこの先大変なことになってしまいます。
コメを有効活用。そしてフェイク食料
自給率の高いお米を使って、米粉にして小麦粉の代替え品としての活用が進んでいたり、植物も使いハンバーグに見立てたフェイク食品の開発が進んでいたりと今まさに対応が進み出しています。
万が一、お肉、小麦や大豆の輸入が厳しくなり、食卓が寂しくならないための対策、今後の成長に期待です。