漫画村を思い出したよ
ITリテラシーの低い僕のような人間には怖くて怖くて関わりを持ちたくないダークウェブという世界。そもそも、アクセスの仕方すら知らないし、プロバイダーもシャットアウトするでしょう。
で、本作は全米で実際にあった話を映画した作品。ダークウェーブ上で麻薬を売買するというとんでもないサイトを立ち上げられ、当時は全米が震撼させたというもの。
スケールは小さいけれど、これって閉鎖に追い込まれた漫画村を思い出しましたが、法に触れるようなことは、そう長くは続かないよと明示している感じがしました
揺るぎない自信。世界を変えたいと言うけれど
このシルクロードというサイトを立ち上げたのは、20代の若き男性。とにかくキレキレの天才だったようで、その野望は世界を変えるということ。国の法の下では経済は成長しない。なら、法の外で商売をしようじゃないかというのが事の発端。
んで、彼が目をつけたのがビットコイン。とにかく追跡されないということで、売買はビットコインにしたそうです。当時は2013年前後。今は相当厳しくなっているかと思いますが当時はユルユルだったのでしょう。
時速?分速?秒速で億万長者
サイトを立ち上げるいなや、売買取引に関するメールが彼のスマホに通知され、その増え方が尋常無いスピード。
LINEで言えば未読通知が1分間で1000件前後に達するような勢い。
ってことは、秒速で億万長者の階段を駆け上ったことになり、その仮定を視覚化できちゃう。興奮するのも無理はないでしょう。
えっ、どうして足がついたの?
鬼のような天才も脇が甘かったのか。ビットコインで売買履歴は追跡できないようにしたものの、IPアドレスがFBIに知られてあっけなく逮捕されてしまいます。
まぁ、彼の逮捕のシーンは、特殊部隊数十名を配備するなど、一人の若者を逮捕するには過剰すぎるだろうと思いましたが、彼が行った罪はそれほど大きかったのでしょう。
FBIよりも先に犯人を特定した敏腕麻薬取締デカ
実はFBIよりも先に犯人を特定した人物がいました。そもそもパソコンなんぞ使ったことない全くのIT未経験者ですが、これまでの捜査で培った人脈を駆使して、彼との接触に成功します。
速攻逮捕で、左遷した今の地位から脱却できる良きチャンスだったなのに、あろうことか共犯者となり、悪に手を染めちゃう。
けど、そこがフィクションならではの醍醐味。想定どおりに事が進まない所がまた面白かったです。
まとめ
天才の考えることは凡人で計り知れないものですが、法の範疇で世界を変えることができれば、彼もGAFA創始者と肩を並べる人になっていたかもと思った次第です。