再生可能エネルギーと言えば・・・。
2016年の電力自由化を見据えてか、太陽光発電がやたらと目につく昨今。固定価格買取制度(FIT)のおかけで、参入企業は儲かると思ったのでしょうか、あちらこちらで太陽光パネルを設置した空き地を見かけるようになりました。
お国もこの動きを牽制か
とは言っても、九州のように供給超過になって、一時的に申請をストップしたりと問題も噴出。てなわけで、水力、風力、地熱など他の再生可能エネルギーの受け入れも力を入れるよう、各電力会社に要請。
ゴールドマンサックス、水力発電に参入
そんなお国の要請を知ってか知らずか、畑違いとも思われる投資会社が風力発電事業に参入することに。とは言っても、ゴールドマンサックスは、海外では発電事業に投融資の実績をかなり持っているようで、今回の投資は必然とも言えます。
儲かると思ったからの参入
商売の嗅覚にするどい投資会社が参入したってことは、水力発電は投資に見合う商材と判断したも同じ。ちなみに今回の投資に対するリターンは年10%前後と試算。しかも20年という期限付きというのがしたたかな感じがしてなりません・・・。
発電会社も渡りに船
水力発電を管理する会社にとっても好都合。老朽化がかなり進み、維持・更新に莫大な費用がかかる。そんな矢先の投資話だったので、とんとん拍子で事は運んだのでしょう。しかも期限が切れれば無償で譲渡されるというのだから、好条件この上ない。
懸念材料は制度変更
太陽光発電が、あまりの参入プレーヤーの多さに買取価格を下げたことを考えると、水力発電も同じ道を歩む可能性は大。現在、1キロワット24円ですが、将来的にはもっと安くなるかも。
けど、そこは発電ビジネスの実績もあり、世界的な投資会社だけあって、そのような事は織り込み済みなんでしょうけど・・・。
日経ビジネス NO.1780より