教訓?1社依存も時にはありかも。シャープの件

iPhone6電機業界

アップル復活で部品メーカー活況

一時は、その勢いに陰りが見えたかと思われましたが、2014年9月に発売されたiPhone6で見事復活。同年10-12月気は過去最高となる販売台数を記録。当然ながら国内の部品メーカー、村田製作所、TDKなども軒並み増益。なのにシャープは大幅赤字と明暗がクッキリと分かれた恰好に・・・。

iPhone6

アップルに翻弄され続けるシャープ

なぜ、シャープだけが赤字なのか?昔から液晶関連をアップルにも納めている。けれどiPhone6では部品が採用されていない。というのも、シャープがアップルの逆鱗に触れたプチ事件を起こしたからとのこと。

多様化戦略が裏目

事業を展開していく中で、ある事業に集中するのはリスク。投資もそう。多様な商品を組んで、リスクを極力最小限に抑える。シャープもアップルに依存しすぎたあまり需要変動に翻弄され、これではまずいということで、多様化戦略に舵を切った。が、これがまさかの裏目に・・・。

勢いに乗る中国勢に供給

アップルに加え、中国勢にも供給を開始。特に今、勢いに乗るシャオミーは設立当初からの仲。シャオミの成長に合わせるかのように、供給量もじゃんじゃん増えて、多様化戦略しといて良かったとホッと肩をなでおろしたのもつかの間、まさかのアップルからの使用不採用の通知。

シャオミ

まさかの情報漏えい・・・

アップルの出資でiPhone専用工場を立ち上げたけれども、他メーカー用の部品製造も認めて欲しい。でないと、工場が立ち行かないと交渉している最中、裏ではちゃっかり中国顧客向けの試作を作っていたことがアップルの耳に入り、iPhone6の部品供給から締め出される結果に。とにかく誰かがリークしたんでしょうね。かわいそうに・・・。

教訓!!。1本足打法改善も筋を通さないと大ヤケド。

1本足打法から多様化戦略に舵を切ったのは、間違いのない戦略。けれど、話の持って行きかったがまずかった。交渉が成立してから、他メーカーの試作を製作であれば、iPhone6への供給も叶っていたかも。

そう考えると、悔やまれてならない。だって、シャープのイグゾーを採用していれば、もっと電池の持ちが良かっただろうに・・

日経ビジネス NO.1782

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